4月16日 (土)  

証人あらわる

U山さんが運ばれて来る前日、隣の隣の病室からT井さんが、ウチの病室の若いママさんがいたベッドに「仮転床」されてきた。1週間くらいウチの病室にいて、また元の病室へ移って行った。T井さんは70代に入ったかなという歳で、両膝を人工関節にするとかでもう片膝の手術待ちだが、リハビリを兼ねて隣の産婦人科病棟の新生児お披露目ルームまで杖で歩くし、口や耳は非常に達者な方だ。冗談も通じるし、U山さんとは元の病院が同じらしく(元の病院の先生がコノ病院にも週に何度か診察しに来る。Y先生と同じで、高度な手術や治療が必要な患者をコノ病院に回すらしい)、よく話す。

夜7時半頃、ハツコさんが突然歌いだし、誰かの足音が聞こえいつものように歌うのをやめた。「今歌ってたよね?」とT井さんがきいて来た。やっと証人が出て来たかーと思って頷いた。病室にきたナースのNさんにそのことを話し、Nさんがハツコさんにいろいろきいてくれた。この夜はハツコさんは調子がいいらしく、小さいころ踊りを習ってたと言い、手振りつきで歌ってくれた。まさに「三つ子の魂百まで」ってこの事かー(96を四捨五入したが(爆笑))と思った。