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日記に対する突込み等ありましたら是非遊んでやって下さいませ。


■ No.46 お誕生日おめでとうっv NAME : くろす / TIME : 2006/08/17 (Thu) 18:01

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遅くなってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます、ましゃさんっ!!
出会って数年になりますが、ずーーっとましゃさんの人柄や作品に魅了され続けてます。これからも、ウザイぐらいましゃさんを愛し続けさせてくださいっ!
また一年、ましゃさんにとって良い一年でありますように。

うう、しかしもうちょっと、がっつりかじも描きたかった…。
本当にいつもましゃさんにはお世話になっているというのに、こんな不甲斐なくてごめんなさい。ホント私は気が利かない…。

ですが、本当におめでとうございますv
大好きvv


NAME : ましゃ
TIME : 2006/08/17 (Thu) 22:35
え、ナニなにこのイキナリの濃厚な愛の告白。そして何ナニ、このエロいコっ(はあはあ
つかアナタ、こんな可愛いコトを言ったら生きて帰れないよ?お姉さん確実に、両手が後ろに回る様なコトしちゃうよ?つか寧ろ、君の両手を後ろに回しちゃう様なコトをするよ?良いのか、良いのかっ。←落ち着きなさいって

いやいやホント、こちらこそいつもありがとうです。思えば手にしたばかりのiMacで、ふらふらとネットを彷徨ってる時の偶然の出逢いから早くも数年。あの時ドキドキしながらも迷惑メール(笑)を出してホントに良かったと、今しみじ振り返ってます・・・(じーん
このあったかい言葉を胸に、コレからもヘブンにテニスにリボ(予定・笑)にとがむばりますので、どうぞ宜しくお願いします。つか、コレなら歳を取るのも悪くナイな、うむ(笑)

ではでは、こっちこそ好きスキらびゅーです。ありがちゅう(感謝vv


NAME : くろす
TIME : 2006/08/18 (Fri) 11:57
もうもう、ホントはまだ愛の告白は足りないくらいなんだけどね!つか、ましゃさんになら………(ぽっ)←私こそ落ち着け!
ホント、これからもウザく付きまといますが、どうかどうかこれからも共に色々とよろしくお願いいたしますvv
梶も微妙でごめんよ〜〜!なんか、絵が描くたびに安定しないというか、自分の絵が自分で判らなくなってる状態に再び陥っておりますよ。でも、まぁあまり気にせず、ガリガリ描いて行きたいと思います!

あの時貰ったメールは、ホント運命のメールだったよ!!この広い世界の中、よくぞカミサマはましゃさんと引き合わせてくれた…と(しみじみ)

こちらこそ!いつも迷惑かけてばかりで、頼りなく不甲斐ない相方ではありますが、ましゃさんへの愛を糧に、これからものろのろ、あれやこれやと頑張って生きたと思いますので、どうかヘヴンにテニスにリボ(!!!)にとよろしくお願いいたしますvv
つか、リボ!!(笑)ホント?ホント??予定は未定とは言いますが、コッソリ楽しみにしちゃっても良いのかな??(わくわく)気が向いたらよろしくねっvv

また、近いうちにメッセにて愛を語り合わせてくださいッ!!

 


■ No.45 攻め〜ず NAME : くろす / TIME : 2006/07/03 (Mon) 20:15

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お笑い芸人みたいなタイトルになってしまいました…が。

うちのテニスの攻め王子達ですよ!
胡散臭いよ、笑顔が……!
なんで笑ってるのにこんなに黒く見えるんだ…。

きっと二人して梶に迫ってるんだ。
腹の中が透けて見えるというやつですね、はい。
エロフェッショナルコンビな筈だったんですが、あまりエロさが出ずに…

あ、跡部のホクロ、トーンに埋もれてますが、描いてます(笑


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NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/21 (Fri) 13:49
*絵板の神絵はとてもエロスで良いカンジがしますがスイマセン、オマケの小ネタはどういう訳か下品な匂いがぷんぷんしてます、苦手な方はご注意下さい(笑)


色素が薄く、手触りも柔らかいたっぷりしたクセ毛の髪。その前髪の向こうにある狭めの額の眉も、当然ながら同じ金茶。でもその下にある、今はテーブルに置いたプリントを見ているせいで少し伏せ目になってる厚みが薄そうな奥二重の瞼を縁取る睫毛は、目元に影が落ちるくらいに黒く濃く、しっかりとしていて。他にも性格そのものと言ったカンジにつんと尖って通っている鼻筋に、カタチの良い薄い唇。すらりとした長い首、仕草の丁寧な指先。きっちりと着こなした制服みたいな服装に穏やかな雰囲気、柔らかい敬語口調。そんな正に、絵に描いて切り抜いた『正統派優等生』の、その姿。だから全く、理解が出来ない。

「・・・判りました、では氷帝のスケジュールに合わせて僕の方の予定を」
「・・・判らねえな(ぼそっ」
「は?」

だから、ナンでこんなドコに出しても恥ずかしくない様な正真正銘の血統書付きのハコイリが、あんなどうしようもねえタラシのオレンジ頭に惚れて付き合ってんだかが、だ。そう、長いため息と共に一気に吐き出す、悪友への酷評。するとその言葉に、プリントから目を外し、手にしてたアイスティーを飲もうとしていた顔がぶっと吹き出す。でもそんな動揺と言うか反応はさらりと無視で続ける、話の続き。ずいっと身を乗り出しながら畳掛ける、ヒトコト二言。ったく、ホントに理由が判らねえ。なあ貴久、一体てめえは清純のナニがそんなに良いんだ。え、ナニってそんな、あの。顔か?って、んなコトはねえな。顔も頭脳も、俺様の方が一万倍っくれえ優れているのは目に見えている。じゃあアレか?テニスの才能。でもコレも俺様の方があるな、どう考えても。は、はあ。

「・・・ああ、じゃあやっぱりアレか」

気持ちよりも先に、身体が懐いた。言いながらずいっと突き出す、立てた中指。その指でぐいっと持ち上げるのは、つんと尖った頤先。そして下から舐める様に見上げて私語(さざめ)く、意味深なイントネーション。なる程、山吹のタネ馬、エロスミって名前は伊達じゃねえ。気付いた時にはもう、てめえのナカはアイツの味を覚えて溺れてた。そう言う訳だな?つまり。言葉に、ぎくりと揺れた薄い肩。くっと詰まった、短い息。その余りに正直な反応っぷりに益々饒舌になる、甘い囁き。そう言えばてめえ、アイツの手が付いた辺りから随分とキレイに、オマケに柔和になったもんなぁ。前はただ単に『美人』ってだけで、色気もクソもなかったってのに。なのに今じゃあこの通り『喉が鳴りそう』な『美人』になった。言いながら、頤から外した指先でぴん、と弾く、なだらかなラインの頬と耳のピアス。その仕草と囁きに、一気にかあっと耳まで染まる色白の細面。その様子に、にやりと零す笑みと息。知らなかったぜ、セックスで磨かれるのはオンナだけかと思ってたが、まさかオトコもだったとは。あ、跡部くんっ?

「突然ナニを言い出すんですか、恥ずかしいっ(小声」
「ナンだよ、別に照れるコトじゃねえじゃねえか」

身体の相性ってのは大事だし、ソレに何事だって下手よりは上手い方が良いに決まってる。そうだろう?言いながら手に取る、連発されるあられもない睦言に完全に沈黙を強いられてるせいで少しも減らない、目の前のアイスティーのグラス。ソレを一気に煽って開けて潤す、甘い戯れ言に渇いた喉。すると返る、細い眉を精一杯の抵抗の色に顰めての小さな声。そうだろうって、そうキッパリ言い切られても困ります。僕は別に、そういうコトが好きだからってキヨと付き合ってる訳じゃあっ。でも案の定、そんなささやかな抗いの仕草なんかはさらりと無視で、続く声。んじゃあ言ってみろよ、てめえがアイツにソコまでイレあげる理由ってのを。だからソレは、その、つまりっ。正直、てめえ程の器量ならば相手なんてのはオトコでもオンナでも、手近で幾らでも掴まるだろう?ナニもわざわざ、あんな浮気虫とタイトロープな遠距離恋愛なんてしなくても良い。なのにそんな、多大なリスクを払ってまでアイツと付き合うってコトは、何か相当なメリットがあるってコトに他ならない。違うか貴久、違わねえよな?と、矢継ぎ早に掛けられる科白に追い詰められ、反論の『は』の字も吐けずにどぎまぎしている顔に向かい、

「そうなると、的は大分絞られる・・・」

顔も頭も平均並みで、テニスのセンスもまあソレなりだとすると、残っているのはアイツの本職の『あっち』の才能。そうだろう?と、最後の一手を掛けようとした時、

「・・・ちょっとちょっと、ソコのエロフェッショナルさん?」


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/23 (Sun) 16:01
立てたままだった中指を、ぎりっと握って捻り上げる手。そして後ろから覆い被さる様にして伸し掛かり耳元で囁く、ちくりとしたヒトコト。ナニしてんの、俺のいない隙に、んな公共の場所で堂々とセクハラですか?すると返る、伸し掛かって来た顔と手とをぱしりと払い除けながらの、しゃあしゃあとした返答。

「ナニって、美人を前にしたらするコトなんて決まってるだろうが」

口説いてんだよ、あんなバカ男とはさっさと別れて俺と付き合わないかって。言葉に、ひくりと歪む笑顔の口元。うっそマジで?マジでセクハラっ??その様子に慌てふためく、顔。ち、違いますっ、僕らは練習試合の日程の調整をしていただけでっ。そんなフォローをさらりと遮る、上目の笑顔とヒトコト。そうそう『ナマ本番』試合の日程をな。え、なまって、あの『ナマ』ですかちょっとっ!?キヨっ、変なトコばかり連呼しないでっ。跡部くんもっ、良い加減にして下さいっ!判った判った、そうサカるな。カワイイ顔が台無しだぞ。あとべくんっ!!

「・・・まあ『ナマ本番』は冗談として」

話してたのは、ナンで貴久みてえなヤツがてめえの隣にいるかって言う、今世紀最大のミステリーについてだ。言いながら手を伸ばす、冷えた紅茶をまだ少し残しているグラス。しかしその手は、脇から伸びて来たリストバンドの手と言葉とにさっと遮られ、グラスには届かない。そして代わりにそのグラスの中身を傾けて開けた顔が、一気に零すヒトコト二言。ナンでって、そんなの決まってんじゃん。俺のコトが好きだから、他の誰より俺が良いから。そう言いながら、どさりと座る細身の身体の隣。次いで未だ赤味が引かない頬にさっと素早く送る、掠めるみたいなキス。そしてその大胆極まりない行為に文句を言おうとした口を片手で塞ぎながら、最後の畳掛け。だから傍にいる、一緒にいる。ってか、他にナニがあんの。恋ってそーいうモンでしょ、違う?発言は正に、至極尤もな内容だった。しかしそうだと言っても『そうだな』と引かないのが、彼の性格。だからすぐに構えて来る、上手い揚げ足取り。さあ、ソレはどうかな?こういう優等生気質ってんのは得てして、母性本能が強いんだ。だからてめえみたいな極度のダメガキを見ると、ついつい手を出して構ってやりたくなる。そんなちくりとした言葉に、返る不満の声。ナニそれ、誰が極度のダメガキだって?ちょっと待って下さい、母性本能ってナンですか、僕は女性じゃありませんよっ。しかしやっぱりソレは無視で続く、持論の展開。あ?まあ良いじゃねえか細かいコトは。で、そんな余計なお節介から始まって、そのままダラダラ済し崩しに流された挙げ句、ナンとなく出来上がるってのがこの手のタイプの大概のパターン。良くあるメロドラマみてえな、世間知らずのお人好しが百戦錬磨のヒモ崩れに食われてハマって、気付いた時にはもう遅いってヤツだ。そんな、世間知らずのお人好しってソレじゃあまるで、僕がマヌケみたいな言い方じゃありませんか?そうだよ、ソレにヒモ崩れって、俺の扱いもちょっとヒドくね?ナニがヒドい、どっちも紛うコト無き正論だろう。正論ってまあね、確かに梶本クンはかなりの世間知らずだと思うけど。ほらみろ、アタリじゃねえか。キヨ、跡部くん怒りますよっ!!

「・・・ちょっと、華村センセイに試合のコトを連絡して来ます」

ですからどうぞ、下らない話はふたりで好きなだけしてて下さいっ。言いながら、取り出した携帯とプリントとを手に席を立ち店の外へと向かう『コレ以上の戯れ言には付き合えない』と言った色合いの、つんとした横顔。その様子を姿を見送りながら、零す囁き。ソレに返る、咬んだストローをゆらゆら揺らしながらの自慢気な笑いと言葉。見ろよあの顔、ったくマジで天然記念物だ。良いでしょう?イマドキ中々見ないよ、あんなレア物。ああ、だからやっぱり勿体ねえ。え?

「最初で(恐らく)最後のオトコが、こんな節操ナシのエロガキだなんて」
「違います、ソレを言うなら『最初で最後のオトコは、最高のオトコだった』ですっ」
「・・・はあ?誰が最高だと?」

言葉に、ひくりと歪むホクロの目元。伸ばした手で弾いて落とす、銜えたストロー。そして落ちたストローを指先に挟み、その先をリズムを取る様に揺らしながら口にするやや冷えた、でもぴんとした自信に満ちた声でのヒトコト二言。良いか、最高のオトコってのは見目も中身も抜群、全てに優れた正に『俺様』みてえなヤツのコトを言うんだ。てめえみたく、一芸『だけに』秀でたヤツじゃあナイ。大体、こういうコトってのは数を打ってりゃ良いってモンじゃねえんだ。てめえの好きなRPGゲームみたく、経験値=レベルって訳じゃねえ。そう言い、ふんと鳴らす鼻。次いで持ってたストローを指先に挟み、ぱきりと折り曲げた後で灰皿にぽいと捨てる仕草。そのドコか小馬鹿にした様な言葉と態度に、かちんと尖るキレイなオレンジ色に染めた前髪の奥の瞳。ナニそれ、バカにしてくれちゃって。だったら直にカラダで味わっとく?俺の神業。言いながら、立てた中指でぐりっと押し込む、向かい側に座った彼がテーブルに付いている腕の内側。そうすりゃイヤって程に判ると思うよ?経験値=レベルって言う方程式の正確さが。そしてそのまま、爪先をがりっと引き摺りながら口にする、ちくりとした囁き。すると返る、

「バカ、ナンで俺様がてめえなんかに脚を開いてやらなきゃなんねえんだよ・・・」


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/23 (Sun) 16:09
気色悪いにも程がある、マジで吐きそうだ。立てられた指先をチカラ一杯ばっと叩き落とした後で横を向き、バリバリと忌々しそうに身体のあちこちを掻く仕草。その様子に、はっと言う短い息と共に零す言葉。ソレはこっちだって同じですっ、俺だってナニを好き好んでこんなの。つか、全人類が絶滅してこの世に俺と跡部クンとのふたりだけになったとしても、ぜってー跡部クンとはヤりたくない。どっちが上だろうが下だろうが、想像しただけで不能になるね。ふざけろ、ソレはこっちの科白だ。俺だって現世だろうが来世だろうが絶対に、てめえとだけは寝たくねえ。上だの下だのってコトすら、考えたくもねえぜ。そんな会話を交わした後、漂った暫しの間。その後で、不意に彼が口にしたのは、

「判った、だったらこうしようよ」

第三者に決めてもらおうじゃん、俺と跡部クンのどっちが『最高』って名前に相応しいかを。と、言うぱきりと指を鳴らしながらの、ヒトコト。その言葉と浮かんだ表情の黒さとに、顰められるカタチの良い眉。上がる、不審そうな声。決めてもらおうって、ナンだ、どういう意味だ。ソレに第三者って、誰のコトだよ。そんな呟きに表情に返るのは、さっきよりも益々その色合いを濃くした笑み。次いでその顔が頤で指す店の外、ソコにいたのはさっきのプリントを手に真剣な表情で携帯を使っている、すらりとした長身。そして仕草につられて身を乗り出して来た彼に向かい、小さく私語(さざめ)く意味深な言葉。誰って、いるじゃんアソコに、もう打ってつけなのが。その囁きに、ぴんと弾ける表情。飛び火して感染(うつ)る、艶冶な笑み。なる程、まだまだ封を切ったばっかりの、他を知らないワンオーナー。確かにTesteeとしては最高だな、余計な手垢が付いてないから、純粋なデータが取れる。そそ、そういうコトv

「良いだろう、そのハナシ乗った」

言葉と共に、ぱんと叩き合う互いの手。上がる、明るい声。おけー、判った。しかしそんな楽し気な仕草とは裏腹に、打ち合った手をぐっと握って来た彼が浮かべた表情は囁きは、ドコか鋭く厳しいモノ。でも『本番』はナシね。幾ら跡部クンでも、サスガにソコは赦せない。その顔に向かい、ふっと微笑。言うなよ、ソレくらいちゃんと判ってる。ってかあんな処女、基本的に指だけで充分イかせられる。言葉に、ぱっと解いて上げる両手。零す、上ずった声。うわ、また良く言うね〜。すっげえ自信、正に『俺様』だ。バカ言え、コレは『自信』じゃねえ、正真正銘の『事実』だ。はいはい、そうですかっ。

「ってか後悔するなよ?アイツが啼いて悦がっても(にやり」
「またまた、そっちこそ変に当てられない様、気を付けてよね(くすり」

あ、ナンならちょっとヌいとく?ソレなら待っててあげるから、どうぞごゆっくり。そう言い頤で指す、化粧室のドア。その頤先を叩く、レシートを挟んだクリップファイル。上がる、短い声。いって!!んだよ、暴力反対っ、人類みな兄弟だよっ。うるせえ、ナニが兄弟だっ。こんな呆れる程に下品な兄弟、俺は願い下げだっ。その時。

「どうか・・・、したんですか」

何かモメている様ですけど、一体。掛けられた声に視線を向けると、ソコにいたのは状況が全く飲み込めないと言った顔で携帯を手に立つ、彼。その姿に、互いにさっと走らせる目配せと素早い算段。双方で口に上らせる、しゃあしゃあとしたフォロー。いや?別にナンでもナイよ。ああそうだ、ナンでもねえ。ちょっとコイツの頤先にハエが止まってたから、叩き落としてただけだ。ハエってあのね、もちょっと何とかした言い方ナイ訳っ!(ひそっと

「ソレで、電話は終ったのか」

あ、はい、連絡は済みました。後は華村センセイと榊センセイとで、細かい調整をして下さるそうです。そうか、だったらもう、貴久の仕事は終わりだな。は、はい、そう言われればそうですけど。言葉に再び、さっきまでの刺々しい空気はドコへやらと言ったカンジで顔を見合わせて零す、笑い。叩き合う、奇しくも同じ様な黒いシャツの肩。そして連れ立って立ち上がり、がっしりと掴む戻って来たばかりの彼の腕。

「ソレじゃあまあ」
「行くとしますかっv」
「あの、行くってドコへですかっ?」

ドコだって良いじゃねえか、気にすんな。そそ、まあ強いて言うなら良いトコ、かな。は?良いトコ、ですか。ああ、だから心配すんな。そうそう、ミンナ一緒だしね。は、い。


・・・この後、ナニがあったかなかったかは、お好きな様にv


                             『美・熱・少・年』


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/23 (Sun) 16:13
はい、長々と頭の悪いハナシにお付き合い頂き、ありがとうございました(笑)
ちなみに食われる相手は真田でも良かったんですけど、ヤツの場合だとナンかいざコトに及ぶ段になったらものスゴい抵抗をされそうな気がしたので、扱いやすいかじもでイってみました。つか、黒いコ面白いっすね。特にこのふたりは、黒いだけでなくエロいコトも考えてそうで。まあ基本的にコレくらいの年頃のガキの頭の中なんて、悪いコトとやらしいコトしか入ってないでしょうけど(笑)

そんな拙サイトの、腹黒肉食王子2匹+被害者1匹ネタでした。


NAME : くろす
TIME : 2006/07/28 (Fri) 10:28
こんにちはー!遅くなってごめんねっっ!!暫くこっちの方覗いてなかったら、その間になんともエロフェッショナルな二人に相応しいSSがっっっ…!!
ありがとうましゃさんーー!

二人の、上か下かそれを考えるのすら忌々しげな会話、最高に悶えた(笑)やはり二人の関係は、こういった悪友が一番だー!そして、なにげに千石に失礼な跡部…!でも、どうして梶が千石を選んだのか、確かに跡部的には疑問なのかもしれない。しかし、千石が言った「俺のコトが好きだから、他の誰より俺が良いから」理屈抜きでそれが真理な気がします。でも、跡部の言ってる梶の「母性本能」がキヨはくすぐられるタイプなんだろうなぁとも…。

なんだかんだで、二人から可愛がられてる梶も可愛かったです!
あの後一体どうなってしまったのか…うーーん!!
こう、跡部が何か梶に致そうとした時に、やはり千石の独占欲で「やっぱりダメダメ!!」ってな感じで、待ったが入るような気もします(笑)

ましゃさん、エロな二人が最高なSSをありがとーー!!
そして、重ね重ね遅くなってごめんね〜〜!!

 


■ No.36 久々に丹羽篠v NAME : くろす / TIME : 2006/06/20 (Tue) 20:12

★Continue

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ブログにて、わりと哲ちゃんの受け順位が受け寄りになってしまってますが、丹羽篠は、私の中でもはずせないカプです!
篠宮をどーーんと大きく包み込んでくれる、篠宮を無条件で幸せにしてくれそうな、そんな感じがします。まぁ、哲ちゃんとカプれば、皆そうなるような気がしますが。でも、篠宮って普段はどちらかというと自分がそんな立場なんですよね。
丹羽も篠宮もどっちも包容力系なキャラですので。

なので、この二人がカプってしまえば、いろんな意味で最強なカップリングだと思います。理想の夫婦のような感じ(笑)
もっと、サイトでも沢山描いていきたいカプです。

あ、余談ですが、ブログの受け攻め表。あれは一応参考までにって感じです。中嶋と岩井、篠宮のポジション以外は、割とその時々で変動します。でも、基本がああいった感じだよ〜という事で。
でも、先ずうちのサイトで篠宮受け以外を取り扱う事はありません。
篠宮が居ないのは、描いてる自分が寂しいんです!耐えられません!!


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/19 (Wed) 13:19
夜の点呼を終え、今日は珍しく全員がいると変な感心をしながら正面玄関と裏口との戸締まりを確認し戻る、自室。そして消灯までの一時間を、やりかけていた課題の続きで消化しようと机に向かい、ペンを構えた所で聞こえた小さなノック。ちなみに相手が誰だかは、もう既に判っている。だからその、ドコかこそっとしたらしくない音にふっと微苦笑を浮かべながら返す、短い声。

「・・・開いてる、入れ」

言葉に、かちりと小さく開くドア。次いでするりと、コレまた普段の豪快な立ち居振る舞いとは打って変わった様子で入って来る、長身。ソレを背中越しで感じながら、ゆっくりと私語(さざめ)くみたいに口から零すヒトコト。やっぱりな、来ると思った。すると返る、気まずそうな照れ臭そうな小さな声。んだよ、やっぱりって、どうしてそう思った。そのまるで子供みたいな口調に、再び笑みを零しながらタネ明かし。どうしてって、さっきの点呼で部屋に行った時、そう言う顔をしていたから。何か言いたそうな、でもどうしてもアソコじゃあ切り出せない話せない。そんなカンジの、いつも通りのもぞもぞした顔だった。言いながら、くるりと椅子ごと振り返ると案の定、ソコにいたのは見慣れた顔。部屋着にしている、ややくたびれ気味なシャツから覗く胸元を所在無さげな指先でかりかりと掻きながら、当てなく視線を彷徨わせている端正な顔。その顔に向かい、手にしたペンを回しながら更なる問い掛け。で、今日はナンだ。会計との摩擦ならもう聞き飽きたし、大体その摩擦の根本はお前ら4人の性格の不一致。だからもう、どうにもならん。理事会とのイザコザは、もう少し目上を立てる口の利き方と態度とをお前が覚えない限り、幾らお前の方が正論でも上手くは行かない。後はそうだな、ああ最近目立って来た、お前に潰された同好会崩れを中心にした派閥のコトか?だったら安心しろ、アレはそのうち、中嶋が適当に裁いて処理する。アイツの性格上、ああ言ったガサツな連中は我慢がならんだろうからな。そう、取りあえず思い当たる節をつらつらと並べてみる俺に返って来たのは、

「・・・ったく、相変わらず全部お見通しって訳か」

はあっと音がしそうに大きなため息と、困った様な笑顔。くさくさと頭を掻きながら、どさりとベッドへと転がる身体。その様子に、手を付けていた課題は中止で椅子から立ち上がり近付くベッド。すると。

「・・・五分で良い」

五分だけ、お前の時間をくれ。そんな言葉と共に、ベッドの隅へと腰掛けた俺の背に、するりと後ろから絡み付く腕。とさりとシャツの肩に落ちる、固い髪の頭。その様子に、くすりと零す息。判った、五分だな。ああ、五分で良い。

基本的に、一般人よりも遥かに優れた知力と体力、そして精神力を持ち合わせている上にある程度の楽天家でポジティブシンキングな性格な丹羽ではあるが、学生会長と言う前に出て上に立つ位置にいる以上、やはりソレなりにストレスはある。しかし良く言えばおおらか、悪く言えば大雑把な性根が功を奏し、大凡大概のコトは丹羽の心の上の方をさらりと流れ落ち、余り深刻な事態を引き起こしたりはしない。だが極ごくたまに、流れ落ちずに引っ掛かった小さな澱が、その心に変な波風を立てるコトがある。こういう場合、大概の人間は友達に胸の内を打ち明けてアドバイスや叱咤激励を受けたり、またはドコかに隠れ潜み、個人で深く思い悩んだりする。余り好ましくはナイが、ヤケ食いやヤケ酒なんて方法もある。だが不幸なコトに、丹羽にはそうやって膝を抱える場所や、苦しみを吐き出す為の効果的な方法、そして自分を支え助ける相手はドコにもなく、また丹羽自身も決して自ら、そう言った解決方法を実行したり求めたりはしなかった。その理由は、周囲が知り、求めるのは強いカリスマを持ち自分達の前をチカラ強く走る『丹羽哲也』と言う存在。そんな丹羽が思い悩み、たとえ僅かであっても輝きとチカラとを失っている姿を周りが見たら。残念だが、この学園の人間の全てが全て、丹羽に対して好意的と言う訳ではナイ。そしてそういう人間にとっては、一瞬でも足を止めた丹羽の姿は正に、彼を追い落とし叩き潰す為の絶好のチャンスに他ならない。支配者の地位に、固執している訳ではナイ。だが自分の居場所が、自分に最も相応しい位置が『ソコ』である以上、そう簡単にその場を明け渡す訳にはいかない。しかも相手が、過半数を超える生徒の信頼を集めている自分と相反する人間であるなら尚更。だから丹羽は、誰にもその心の痛みを息苦しさを見せられない。強者故に勝者故に、一瞬の緩みも隙も見せられない。

無論、丹羽の周りに誰もいないと言う訳ではナイ。事実、丹羽には中嶋と言う(あの性格と性癖以外は)ほぼ全てにおいて完全で完璧に近いパートナーがいる。だが丹羽にとっての中嶋は『友人』と言うよりは『戦友』や『盟友』に近い存在、悩みを打ち明けて支えを乞う相手ではナイ。そしてソレは、俺を含めた丹羽の周りにいる全ての人間にも言えるコト。そう、申し訳ない不甲斐ないとは思うが正直、アレだけのオトコの心を支え受け止められるだけの人間は、中々そうはいない。だから丹羽は丹羽自身で、その苦しさ辛さを消化しなければならない。悲しいコトだけれども、丹羽はそうして己を磨き鍛えて行かなければならない。でも、でも。

”ソレでも、俺に出来るコトはある筈・・・”


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/19 (Wed) 13:24
俺は俺なりのチカラで、そんな孤独な丹羽の痛みを少しでも癒したいと思う。俺に丹羽の苦しみを受け入れられるだけの、深く大きな器があるとは思わない。俺に丹羽の傷を癒すだけの、強いチカラがあるとも思わない。でも、どちらも少しくらいはある筈だ。そう自惚れ、ある日の夕暮れ時、校舎の屋上で伏せた瞳で遠くを眺めながらぼおっと煙を燻らせていた横顔に向かい差し出した手。いつになく小さく薄く見えた肩へと貸した、肩。ほんの僅かでも構わない、このオトコが背負っている覇者であるが為の孤独と痛みとを俺の方へと受け流してやりたい。そして再び、強く大地を蹴って立ち上がる姿を見たい。そう思いながら、ナニも言わない背にずっと寄り添っていた、夕暮れ。

その日以来、丹羽は時折こうして俺の元へと来る様になった。そしてナニも言わず何もせず、ただじいっと俺の傍で時間を潰して帰って行く。だから俺も、別段ナニをすると言う訳でもなく丹羽の好きにさせている。そうするコトで少しでも丹羽の気持ちが晴れるならば、コレが丹羽の救いになるのならばと、黙ってただ静かに寄り添っている。そうやって今日も、ドレくらいの時間が経った頃だろうか。良い加減、頭を乗せられてる肩と寄り掛かられてる背と腰とが痛くなって来たのを機会に、小さく掛ける声。丹羽、そろそろ五分が経つと思うのだが。すると、

「・・・手」

肩の顔がふっと洩らしたのはそんな、息みたいな声でのヒトコト。手、貸してくれ。その言葉に促される侭に手を出すと、絡み付いて来る固い指先。くすりと漏れる、笑みを含んだ小さな声。

「お前の手、あったかいな・・・」
「そうか?」

ああ、ソレにすげえやらかい。そんな囁きと共に握られる、取られた手。その言葉と、込められたチカラとに零す苦笑。バカを言え、オトコの、ましてや弓をやる俺の手が柔らかい訳が。でも丹羽はそんな俺の言葉をさらりとした言葉で軽くいなし、更にチカラを込めて来る。いや、確かにやらかいぜ。ナンだろうこう、ふにゃふにゃって言うんじゃなくてさ。しなやかって言うのか、そんなカンジ。言いながら、俺の手を弄ぶ丹羽の指先。正直を言えば、その感触はヒドくむず痒くてくすぐったいモノだった。でも同時にそうやって無心に俺の手で遊んでいる丹羽の姿は、こんな大きな図体をしていながらも堪らなく大切で愛おしいモノでもあって。だからナニも言わず、好きにさせる。そうやってまた、幾ばくかの時間を過ごしただろうか。

「世話、掛けたな」

言葉と共に、するりと離れた腕と身体。その動きにつられて向けた俺の視線の先の、立ち上がった背の尖った横顔から滲むのはいつもの空気。全身に漂い漲るのは、いつのもチカラ強さ。その様子に、内心でなで下ろす胸。小さく零す、息。掛ける、声。大丈夫か、もう。すると返る、張りも艶ももう普段と寸分の違いも無くなった声での短いヒトコト。ああ、落ち着いた。心配いらねえ、すっかり元通りだ。そう、か。

「・・・でも」

でもまたすぐに、情けねえ顔して来るかも知んねえけど。言いながら、ははっと零すまるで子供みたいに豪快な、いつも通りの『王様』の笑顔。だからこちらも調子を合わせ、ちくりと囁くヒトコト二言。そうか、では明日からは戸締まりをしっかりとしてから休むとしよう。鬱陶しくて敵わんからな、湿っぽくて。ナンだよソレっ、俺はナメクジかっての(笑)

「じゃあな、早く休めよ」

そんなやり取りの後、ふっと漂った微かな沈黙。ソレをきっかけにすっと向ける、背。零す、短い挨拶。そして結局、半分も進まないうちに放り出された課題のノートと参考書とを片付けようと、机に向かい一歩を踏み出そうとした俺の動きを封じた、二本の腕。次いで近付いた顔が零す小さな、でもしっかりとした囁き。

「お前がいるなら、俺は何度でも立ち上がれる・・・」

どんなに傷ついてもどんなに泥に塗れても、俺は必ず立ち上がる。立ち上がってそして、倒れた時よりもずっとずっと高く遠くまで飛んでみせる。だから傍に、俺の傍にいて欲しい。丹羽。

「後生だ、良いか」
「・・・ああ、良いぞ」


お前が空を飛ぶと言うなら、俺はお前を休ませる枝になろう。お前が大地を駈けると言うなら、俺はお前を癒す泉になろう。だから疲れた時は、いつでもココに来ると良い。


”俺はお前を、お前だけを待っているから・・・”

                          『連理の枝』


NAME : ましゃ
TIME : 2006/07/19 (Wed) 13:26
む、ちょっと油断をしてたらかなーーり長く間が空いてしまいましたな(汗
絵板十番勝負(いつのまにそんな名がっ・笑)、黒須さんのコメントと同じく久し振りの丹羽篠です。でもその『久し振り』が災いしたのか、ソレとも珍しく『真面目な丹羽』を意識したのがいけなかったのか、ちょっと絵のイメージと小ネタとがズレてしまいました。しかもナンか、変にクサいし。ええ、余りにクサいんで最後の方、ちょこっと削ってしまいました。スイマセン、力不足で・・・(がくり

作中にも出しましたが、丹羽は余り悩んだりとかストレスを抱えたりとかはしなさそうな気がします。しかしその反面、たまにハマると結構ナーバスになったりして。だけども『王様』である彼は中々、その凹んだ姿やマイナスな発言を余り外に出すコトは出来ない。誰だって牙のナイ、たてがみを持たない獅子は見たくはナイですもんね、やっぱし。そんな丹羽の、強者故の孤独な一面を篠宮が癒してやってれば良いな、と。慰めの言葉を掛ける訳ではナイけれど、癒しの仕草を与える訳でもナイけれどでも、丹羽を救うコトが出来る存在。なかじーとはまた違った意味で、丹羽が安心して全てを委ねられる止まり木。ソレが篠宮だったら良いなと思います、はい。


NAME : くろす
TIME : 2006/07/21 (Fri) 12:55
さっ…最高、最高だよましゃさんっ…!!!
絵のイメージ云々はもう全然気にしないで。もう、本気でこの丹羽篠は理想的過ぎますっ!(大興奮)
強者で勝者な『王様』であるからこその孤独。それをそっと癒す篠宮…。
ましゃさんのコメントでもあるけれど、丹羽が安心して全てを委ねられる止まり木のような存在が、篠宮だったら良いなぁと、私も思います、強く。
本当に丹羽が安心して弱い所を曝け出せる相手って、そうそう居ないよね。中嶋は、まさに『戦友』といった感じで、全幅の信頼を置いてる半面、ある意味一番弱みを見せたくない相手でもあるだろうしね。
それに、丹羽には味方も多いけど、何処に敵が潜んでるかも判らないという状況でもあるし…それになにより、丹羽自身があまりそれを他人に望んだりもしないだろうし。
でも、そんな丹羽を自然にさり気なく、隣に居るだけでホッと癒せるような空気が篠宮にはあると、このSSを読んで、確信しましたよ…!
いやぁ、本当に素晴らしい丹羽篠の世界を堪能させていただきましたvありがちゅ〜〜vv

また、絵板絵ももりもり描かないといかんなぁ(笑)

 


■ No.34 時期を逃してますが… NAME : くろす / TIME : 2006/06/19 (Mon) 20:13

★Continue

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私が描く絵は、どちらかというと攻めが受けに甘えてる感じが多い気がするので、今回の篠猫は、篠宮の方が中嶋に懐いてるような雰囲気で。ごろごろしてます。
中嶋にとっても、篠猫と過ごす時間は癒しの時間なのです。
中嶋が膝枕させる相手なんて、そうそう居ない。
あー、膝枕にしては、篠宮の頭の位置がへんですが、もう描き直す気力がなくて…。
絵板に限らずですが、一つの画面に一人以上描くのが大の苦手です。

ん?…中嶋の手にえさ持たせるの忘れた…。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/26 (Mon) 13:08
取りあえずイキモノは、犬でも猫でもヘビでも鳥でもナンでも嫌いだった。ソレどころか、極論を言えば己以外では『人間』と言う『イキモノ』も、嫌いな部類に入っていた。だから灰皿を取りに行くのが面倒だからと、窓から外に灰を落とそうとして開けたサッシの向こうにコイツを見つけた時は、正直ものスゴく気分が悪かった。だが俺とて幾ら嫌いとは言え、こんな豪雨の夜にこんなモノを三階のベランダから外に放り出せばどうなるかくらいの見当は付くし、寝覚めだって悪い。だから先ずは見ていた雑誌をため息と共に放り投げて立ち上がり、手にしてた煙草を面倒クサいと取りに行くのを渋っていたテーブルの上の灰皿に押し付けて消した後で、ベランダに出て渋々と襟首を摘んで持ち上げる、ぐっしょりと雨に濡れ震えていた小さな固まり。そして、

「良いか、今夜だけだぞ」

言いながら、玄関から足で引き摺って来たマットの上にぽいっと落とす、濡れた身体。次いでこちらをじいっと不安そうに見上げる顔の脇に座り、風呂場から持って来たタオルでがしがしと拭う、ぺったりとした毛並み。明日になったら、有無を言わさず出す。だがソレまでは、お前の居場所はソコだ。但し、ソコから一歩でも出たら、すぐに窓から外に放り出す。そう、ぐっさりと忠告する様に囁きながら、がしがしと手荒に身体を拭くコト数分。

「・・・はん、少しはマトモになったな」

濡れたボロ布みたいだった身体が、ふわりとした本来の色艶を取り戻したコトを確認し、休める手。立ち上がり、ばさりと落とす毛だらけになってしまったタオル。ソレはくれてやる、布団にでもしろ。そして、

「じゃあな」

短く言い残し、灰皿と雑誌を手に出て行くリビング。後ろ手で閉める、ドア。今思えば、どうしてあの時あんなコトをしたのだろう。あんなモノ、生きようが死のうが別に自分には関係ナイ。明日の朝にゴミ袋がヒトツ増えるか増えないか、そんな程度のコトだ。なのに一体どういう風の吹き回しか、俺はアレを部屋に入れた。全く、我ながら珍しいコトもあるものだ。身体を繋ぐ相手ですら、滅多に部屋には入れないって言うのに。そんなコトを思いながら寝転がる、ベッド。まあ良い、どうせ明日には、いや早ければ後5分もしたら捨てるモノだ。大人しくしていろと忠告はしたが、あんなイキモノに人間の言葉なんぞ判る訳がナイ。だからそのうちすぐに、騒ぎ出すに決まっている。そうしたら窓からポイだ、ポイ。そう、ふっと冷たい笑みを吐き捨て、閉じる瞼。

しかしこの後、物事は思わぬ方向へと転がり出す。

・・・同じく時期を逃してますが、なかじーと猫篠で小話。もちょっと続きます。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/27 (Tue) 12:33
明けて翌日は、昨夜の雨が嘘の様な快晴。そのひりひりする様な日差しに瞳を焼かれながらリビングへと向かうと、

「・・・ナンだ?」

例の物体は、俺が投げ捨てて行ったタオルのカタチもそのまま、マットの上に踞っていた。その様子から察するに、どうやらコレは本当に、このマットから一歩も外には、いやソレどころか身じろぎヒトツしないでいたらしい。そんな、聞き分けの良さと言うか生真面目さに内心でヒトイキ。なので思わず、冷蔵庫から出して摘んでいた夕食の残りのサンドイッチを解してバラしくれてやる、中身のツナ。食えるか、食えるなら食え。するとおずおずと伸びて来る、小さな舌先。だが入ってた香辛料がハナに当たったのか、聞こえて来た『ぷしっ』と言う歯切れの悪いクシャミと、困った様に上げて来た視線。その様子に、

「ナニが食えるんだナニが・・・っ」

イライラした手付きでマウスを弄り、ネットでアレコレ検索した後で、煙草の買い出しのついでに全く正反対の方向にあるドラッグストアへと足を伸ばす俺がいて。全く本当に、ナニをやっているんだ俺はっ。今日は昨日と違い、汗ばみそうな程に暑い晴れ空。だから何も心配はイラナイ。あんなモノ、さっさと放り出してしまえっ。早くしないと居着くぞ、良いのか。言い分は、いちいち全てが尤もだった。ソレに昨夜一日過ごしてみたが、やはり自分の動物嫌いに変化はなかったし。だがそんな決断をイマイチ鈍らせているのは、己の変なトコロで細かい性格。あんな腹を空かせてる(みたいな)状況で外に出したら、もしかしたらその辺で野垂れ死ぬかも知れない。そうしたら嫌いなトコロを我慢し、昨日『わざわざ』アレを部屋へと入れてやった俺の決意と努力がムダになる。だからせめて、どうせくたばるなら俺の目の届かない範囲の距離まで行ってからくたばって欲しい。そう思い、ソコまで行けるだけの体力は付けさせてから追い出そう。と、そんな訳の判らない理屈をぶつぶつとこねて零しながら、同じ様にごそごそと騒ぐ袋を下げて帰って来た部屋。そして相変わらずマットの上でじいっとしている影に向かい、

「ドレが良い」

好きなのを選べ、開けてやる。言いながらゴトゴトと落とす、缶詰やらパウチ。そんな俺の耳に届いた、ゴロゴロと言う低い音。その音にはっとして視線を窓の方へと向けると、見えたのはさっきの青空が嘘の様な程の暗雲と、遠くで瞬く閃光。次いでぱたぱたと窓ガラスを打ち出す、大きな雨粒。その様子に、ひくり。ナンだ、また雨なのか。ソレもこんな、バケツをひっくり返したみたいな雷雨。そんな余りの巡り合わせの悪さに固まっている俺の手に、ふわりと触れたナニか。その感触に視線を向けると、あったのはパウチを持った俺の手にそおっと寄り添っている、しかも『マットから出るな』と言う俺の忠告を守っているつもりなのだろうか、その手足は頑にマットの中に収め、半身だけを変な角度に伸ばして傾け、震えているアレの姿。その様子に、きちりとニガムシ。はあっと大袈裟に付く、湿った息。そして結局。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/27 (Tue) 12:36
「ナカジマ、何度言ったら判るのだっ」

煙草はキチンと灰皿で消せ、空き缶に入れるなっ。ソレから読んだ本はその辺に置くな、折り癖が付くし足に引っ掛かったりで危ないっ。そんな風に、外出から開けて部屋に戻って来た俺を出迎えるのは、まるで小姑みたいな小言の山とすらりとした長身。その、相も変わらずの細かい文句に、かちりと押し上げるメガネのブリッジ。零す、ため息まじりのヒトコト。

「・・・お前、まだいるのか(うっそり」

そう、コレはアレ。あの雨の夜、俺の部屋のベランダで震えていた例のイキモノの成れの果てだ。驚いた、まさかあの黒猫がこんなでかい、しかも人間の身体に猫の耳と尻尾だなんて言う訳の判らないモノに育つとは思わなかった。ソレもメシを食わせてやった翌日、イキナリだ。だから今度こそ追い出そうと捲し立てると、

『そうはいかん、お前は俺の命の恩人だからな』

雨の中、死にそうだった俺を救ってくれた。だからその恩を返しきるまで、俺はココにいる。俺に返って来たのはそんな、低いわりには歯切れの良い滑舌と声とでのきっぱりとした返答。そして未だ消えない俺の戸惑いや困惑は完全にそっちのけで、あの日から一月以上経った今でもずっと、ココに居続けているという訳で。参った、こんなコトなら死のうが生きようが構わず、さっさと外に捨てれば良かった。変な仏心など、出すものではなかった。そう内心で零しながら、がみがみと未だ吐き続けている細かい文句は右から左で、後ろ手に回した手で外すのは小さな銀色のプレートが付いた、携帯のストラップ。その紐を何度か縛って短くした後で、

「しのみやっ」

小さな掛け声と共に滑らせる、フローリングの床。するとその、きらりとした輝きと音とに素早く反応し、ぱっと掛け出すしなやかな身体。そんな様子に向かい、ちくりと零すヒトコト。

「ケダモノ」

言葉に、かあっと染まる顔。ふうっと言う音がしそうな勢いでぴんと尖る、耳と尻尾。お前っ、ソレは卑怯だぞっ。コレは本能、動くモノを追うと言うのは俺の本能なのだっ。かっと剥き出す、鋭い牙。でもそんな精一杯の威嚇の表情も、もう今更。流れ出してしまった俺の笑いは、止まらない。そんな俺を苦々しく見つめる、切れ長の瞳。その顔に向かい、

「・・・まあ良い、取りあえず来い」

差し出し手招きする、手。そして腰を降ろしたソファの脇に座らせ、膝の上に乗せる滑らかな手触りをした髪と耳とを持つ、頭。その髪を、ぴんと尖った薄い耳を擦りながら、脳裏で零す。


俺は猫を飼っている。ソレも膝に乗せるには少々でかすぎる上に可愛げもナイ、堅苦しい理屈ばかりをこねて並べる偏屈でウルサい猫。
でも俺はもう、この猫以外の猫を飼う気はナイ。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/27 (Tue) 12:38
・・・黒須さんの絵では制服とハダカ首輪(笑)でしたがスイマセン、こっちではナンか普通に直してしまいました。
なかじーはああ見えて、根っこは意外とイイヒトっぽそうなカンジがします。その証拠に、鬼畜と言うわりには行動も言動もイマイチ詰めが甘いし。あ、あくまで『っぽそう』ってだけですけどね、あ く ま で(笑)

そんななかじーと、猫篠。猫篠は基本的には猫ですけど、人間から恩とか愛情を受けたり、または猫篠自身がその相手に好意を持ったりとか尽くしたいとか思うと、その姿は猫から人へと変わります。でも気持ちがなくなれば、元の猫に戻ります。なので一月以上も猫篠が篠のままでいると言うコトは、なかじーも結構この現状をまんざら悪く思っている訳ではナイのでは、と(笑) どちらか一方だけの想いでは、人型は維持出来ませんので。なーんて思わず細かく設定なんぞを練ってしまいましたよ、親分こりゃあうっかりだ。


NAME : くろす
TIME : 2006/06/28 (Wed) 00:56
きゃぁああ〜〜!ましゃさんっっっvv
こんな素敵なナカジと篠猫のお話しをありがとうっっ!
あ、私もナカジは根っこは悪い人ではないと…おそらく(笑)過ぎる性欲がね、前面に押し出されてるせいで色々誤解を受けがちだけどね、うん(失礼な…

ツンケンしてる上に口うるさくて面倒くさいヤツだけど、でも行動の一つ一つが己を飽きさせない…いつの間にか一緒に居る事が自然になっていて…。
最後の「この猫以外の猫を飼う気はナイ」という所、グッと来たよ〜!!
なんだかんだ、こうやって世話を焼かれる経験って中嶋にはあまりなかったんじゃないかと…。なので、本気で自分に対してお小言を言ったり、無防備に信頼してくる猫篠は新鮮で、自分の心の中の空いた部分にガッチリいつの間にか入り込んできちゃったんだろうなぁ…と、勝手に想像中。
猫篠の細かい設定とか、ホント良すぎ…!!何だかんだ、お互い居心地が良いんだなぁと、嬉しくなってしまうのでしたvv

ましゃさん!本当に可愛い素敵なお話しをありがとうーー!!
ああ、中篠萌えが満たされる〜〜vv
私も頑張ります…!(遅くなっててゴメン!)

 


■ No.18 和希誕!!! NAME : くろす / TIME : 2006/06/09 (Fri) 15:59

★Continue

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今日は和希のお誕生日ですね!何度目か判りませんが、おめでとー!
というわけで、今回の絵は和篠ということで。顔が見えてませんが。ていうか、和希泣かせてるし。
私はトコトン攻めを泣かせるのが大好きです。変な話ですが、受けの涙より攻めの涙に萌えます。張り詰めていたものが受け入れられた安堵感とか、この世の絶望を始めて知った時に無意識に流れる涙とか。
あ、でも篠宮の涙にもすっごく萌えるんですよ!ただ、萌えの方向性が違うだけで…。ほら、屈辱に歪む顔に堪えきれず流れてしまう涙とか、挿入の痛みに生理的に流れる涙とか、きっと涙を止めたくても止まらなくてさ、困っちゃうんだよな。
あとは、相手の事を心配して怒りながら、無意識に泣いちゃったりする姿とか。
むー。
NAME : くろす
TIME : 2006/06/09 (Fri) 15:52
全く関係ないのですが、Blogに手を出してみようかと考えてます。ようやく時代の流れに流されてみようかと。
何処のが使い勝手が良さ気かなぁ。

NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/11 (Sun) 13:21
『かずにい、かずにいっ』

そうやって、立ち去る俺の背中に向かい余りに突然に訪れた別れの瞬間の衝撃に、その小さな足での一歩すら踏み出せずに、ただ精一杯の声で俺の名を呼び続けた幼い影。振り返り、抱き締めるコトは簡単だった。でもソレをしてしまったらきっと、俺の方が泣き出してしまう。そしてそうやって俺が乱れれば、優しいあのコは俺を案じてその小さな胸を更に痛めて苦しんでしまう。だから込み上げる涙を、身体を苛む別れの痛みを必死に堪え黙って歩き続けた、あの日あの時。

ソレから十数年の年月を経て、再び再会した俺達。その、既に入学して数日が経つと言うのに、未だ戸惑いを隠し切れないと言った様子でこちらへと向かって歩いて来る、待ちこがれた姿を見て思わずくすり。全く、大きくなったのは身体だけだな。他は余り変わらない、あのオンナのコみたいに大きな瞳、ふわふわしたくせ毛の髪、困った時に頬を掻くクセ。そして。

『ゴメン和希、待った?』
『いや、大丈夫だよ』

俺を見つけた瞬間に、ぱあっと華やいだ表情とか、まだ声変わりしていないのだろうか、ドコか甘く優しい声とか。ホント、全然変わっていない。まるであの日のあのコの姿を、そのまま縦横のサイズだけ引き延ばして大きくしたみたい。そんな風に見えてしまうくらいに、変わらなかった。だから、だから。

”だから俺は、戸惑ってしまう・・・”

一体この日を、ドレだけ待ち望んだコトだろう。ソレこそ夢にまで見る程に、俺はこの時を待ち続けた。そして今、俺が逢いたくて堪らなかったその存在は、俺の目の前で楽しそうに笑い、ココに来るまでに暮らしていた日々や学校での出来事と言った、他愛ない日常のハナシを懸命に俺へと話して聞かせている。な、和希っ。嘘みたいなハナシだろ?でもホントなんだ、ホント俺ってば、運だけは昔から良くて。その顔に向かい、返す相槌。はは、そうなんだ。うん、だから。

「だから多分、この学園にも入れたんだと思う・・・」

言いながら、ふっと零す淋しい笑み。そしてじいっとこっちを見つめ、畳み掛ける様にして問い掛ける顔。だって、じゃなければ俺みたいな、他にナンの取り柄もナイ人間がココに来れる訳がナイ。

「そうだろう、和希」
「啓、太・・・」

全てを曝け出し話してしまうコトは、簡単だった。啓太、俺は本当はお前の幼馴染みの『かずにい』なんだ。お前のコトは、俺が呼んだ。逢いたくて逢いたくて堪らなかったから、手にした鈴菱のチカラを使って引き寄せた。判るか、そういう訳なんだ。だから何も心配しなくて良い、お前は俺が呼んだんだからと、不安そうなその顔に向かい、言ってしまいたかった。でもどうしても、どうしてもソレだけはしたくはなかった、俺。だってそうだろう、アレから何年経っていると思うんだ。俺は兎も角、あの時のあのコはまだ本当に小さなコドモ。そんな頃の思い出のコトを、今更ほじくり返して見せつけて、一体どうなる。あのコの戸惑いは目に見えている、手に取る様に判る。だから俺は、そんな昔の証文を突き付ける様ないやらしい真似は、絶対にしたくはナイ。ソレに。

”ソレに大体、あのコの頭の中に果たして俺は、まだ居るのか・・・?”

人間は常に、何かを忘れて生きて行くイキモノ。故に幾ら兄弟の様に親しくしてたとは言え、あのコの記憶の中に俺が残っていると言う保証は、ドコにもナイ。ソレにあのコは昔から、優しく愛らしい誰からも好かれるコだった。だから俺と別れた後、きっとあのコは沢山の友達やキラキラした思い出達に出逢って来たコトだろう。そうなると益々、あのコの心に俺の名残が残っている確率は低くなる。でも、ソレでもあのコの中に残されているだろう自分の影の濃さと、ふたりして織り上げた思い出の重さと言うふたつの存在に、全てを賭けてみようと思った俺。そしてそんな、俺の賭けの結果はと言うと。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/11 (Sun) 13:22
「参る、ね・・・」

ってか、案外とキツいモンなんだな、失恋ってのは。全身あちこちに、変な痛みが走って仕方ない。そんなコトをぼそりと零す俺の目の前、俺じゃナイ誰かと楽しそうに1本の傘を傾け合いながら寮へと戻って行く後ろ姿。その、仔犬の様に愛らしい笑顔をじいっと見つめ、ふっとヒトイキ。そう、勝負は見事に俺の完敗。あのコの中の『かずにい』って存在は、もうずっと昔の思い出の1ピースへと姿を変え、遠い追憶の景色のパズルの中に埋まっていた。そのコトは堪らなく淋しかったし、悲しくもあった。でもやはり、全てのコトをあのコに話して聞かせるコトはしなかった俺。だって俺が望んだのは、俺が何よりも望んでいたのはあのコの幸せ、ただソレだけ。そして今、あのコは自分を誰よりも大切に愛し受け止めてくれる存在を手に入れた。だったらコレで良い、何も今更『かずにい』だと名乗り出て、全てをぶち壊すコトはナイ。俺が見たいのはあのコの笑顔、笑顔だけなんだから。そう脳裏で零した後、キツいネクタイに指を掛け、きゅうと緩めて解いた時。

「伊藤のコト、辛かったな・・・」

後ろから掛けられた、良く知ってる存在の声にふっとヒトイキ。そして緩めたネクタイをだらりと掛けたまま振り返り、掛ける言葉。知ってたんですか、俺と啓・・・、いや伊藤のコト。そんな俺の問い掛けには、困った様な微笑。知っているかと聞かれたら、返答に困るな。だがお前達の間に何かがあるのは感づいていた、誰にもナニも言いはしなかったが。そう、ですか。

「俺で良ければ・・・、ハナシを聞こう」

ハナシだけじゃナイ、他にももしお前を救えるコトがあるならば、何だってしても良い。言いながら、濡れそぼる俺にそっと傾けてくれる、手にした傘。でも俺はソレを、なけなしの平常心で造り上げた顔でやんわりと押し戻しそして。

「ダメですよ、今の俺にそんな優しいコトを言ったら」

そんなコトを言われたら俺、頼ってしまう。胸に彼を抱えたままアナタの手を取ってしまい、挙げ句にアナタを、その存在を忘れる為の体の良い道具の様に使ってしまう。そんなのダメです、失礼すぎる。そう、コレも精一杯の強がりで作った笑みと言葉とで、拒んでみせる。しかし、そんな俺の気を知ってか知らずかアナタと来たら。

「・・・良いさ、ソレでお前の気持ちが収まるなら」

道具でもナンでも、喜んで成り下がろう。そう言って柔らかく笑った後、開いてた傘を下ろして畳んで脇に置き、そして自らが濡れるにも関わらず俺の方へと歩み寄り、その手で優しく抱き寄せてくれる、だらしない程に乱れて濡れている俺の顔。ふわりとまるで、慈しみのキスをする様に重ねてくれる、なだらかなラインの頬。その柔らかい感触に、ふっと微苦笑。バカなコト言わないで下さい、本気にしますよ?そんな器用じゃナイんですから、俺。判っている、でも。

「でもお前は優しいじゃないか・・・」

伊藤を想うから、何も言わなかったんだろう。伊藤を大切にしてたから、何もしなかったんだろう。言葉に、思わずひくりと揺れてしまった肩。ソレをふっとハナで笑い、続ける言葉。そんな、ソレは篠宮さんの思い違い、ってか買い被り過ぎです。俺はそんな、出来た人間じゃナイ。何も言わず、何も出来なかったのは度胸がなかっただけ、それだけです。そしてコレ以上このヒトの傍に居ると危ない、全てを委ねてしまいそうだと言う焦りみたいな気持ちに背を押され、解こうとする身体。だけどもアナタは、そうやって離れようとする俺の濡れた髪に優しく絡めてくれているその手を指を、どうしても解いてはくれない。いやソレどころか更に強く強く、ぎゅうっと自分の方へと抱き寄せるみたいなチカラと仕草さえ感じさせて来て。そしてそうやって間近に来た俺に向かい、優しく囁く。何を言う、ソレこそヒドい思い違いだ。

「本当に度胸が無いなら、全てを吐き出してしまった筈だ」

そんな、伊藤を引き止めるだけの強さがある切り札を、恐らくお前は持っていた。でもお前はソレをしなかった、全てを曝け出したら、きっと伊藤は混乱する。そう思ったんだろう?だから何も言わなかった、遠くから見つめるコトを選んだ。違うか。篠宮、さん。

「そんなお前の尊い想い、コレを『優しさ』と言わずに何と言うんだ?」

そうだろう、遠藤。言いながら、再び優しい動きで圧で擦られる、俺の髪。
その動きに押し出される様にして俺の頬を伝って落ちたのは、温かい数滴の雫。

梅雨の先走りの様な重い雨は、俺のひび割れた心にじわりとした冷たさを忍び込ませた。でもあのヒトが触れてくれている箇所にだけは、優しく穏やかな熱がじゅんと籠り、満ちていた。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/06/11 (Sun) 13:34
こんにちは。世間はW杯だか何だかと盛り上がってますが、オフサイドがイマイチ判らない私には、何だか遠い話のようです(笑) で、そのせいかどうかは判りませんが、昨夜は下の部屋に住んでいる兄ちゃんが一晩中(ホントに一晩、10時くらいから朝方6時くらいまで)騒いでやがったせいで、うっすら寝不足です。覚えてろ、次にやらかしたら警察沙汰にしてやるっ←根に持つタイプ。

そんな朦朧な意識の中、あげてみました和篠。でも言うほど和篠じゃあありませんね、すいません。ヒドい話ですが、私の個人的意見としては和希はこうやって、啓太と誰かの幸せを願って耐え忍ぶ方が好きです。勿論、ラブラブEDも好きですけどね。で、そんな和希をそっと癒してくれるのが、篠宮だと。良いですね、アダルトなカンジでv


NAME : くろす
TIME : 2006/06/12 (Mon) 12:40
世間のW杯の盛り上がりに付いて行けてないのは私も同じです。オフサイドといったら三杉君としか頭が回りませんよ。

わーん!寝不足の中、和篠SS書いてくれてありがとー!!和希の張り詰めていた心が、篠宮の優しさによって解されていく姿に、切ない和希の心情思いながらも、でもこれから先、きっと篠宮の存在が和希にとって、かけがえのないものになるんではないかと、明るい未来も感じましたv篠宮だからこそ、和希は涙を流せたんだと思います。
あああ、本当に私は幸せモノだよ…!
これからもまた、色々とよろしくお願いいたします(えへ)

あ、先日はブログの件ありがとーー!おかげさまで、自分のプロバイダのブログがあったんだ…と気が付いたよ(笑)ちょっと試しにサイトから繋いでみようかと思います〜。しかし、デザインがもう一歩なんだよなぁ…むむむ。

 


■ No.17 成分解析:千石清純 NAME : くろす / TIME : 2006/04/07 (Fri) 17:55

★Continue

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千石清純の成分解析結果 : 

千石清純の55%は罠で出来ています。
千石清純の39%は血で出来ています。
千石清純の3%は言葉で出来ています。
千石清純の3%は見栄で出来ています。

******************

ちょ…!キヨ…ッッ!!なんてバイオレンスなんだ……!!!

血ってさ、人間なら普通なんだけど、血の上に『罠』ってくると、響きがやべぇ。
いやぁ、良い具合にJTキヨを連想させてくれますね。

なので、この絵のキヨも少し黒っぽく。

以下、実生活の愚痴です。ホント毎日精神的に、生理的にキモくて、血圧益々上がってます…

けど、消しました。ちょっとかなりイラッと来てて感情的になってたので。

あ、同人関係とかでは全く無いです。ご近所さん問題…ピンポイントで隣に住んでる子供とその友達問題です(泣き笑い)


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/14 (Fri) 17:21
定位置はいつだって、上から2番目。決して出来過ぎず、かといってダメ過ぎず。ナンでもやれそう、出来そうな匂いはするんだけど、でも最後の一手がどうにも甘い。頼りになりそうだけど、イマイチ不安。しっかりしてそうで、案外とイイ加減。アタマで考えるよりも、口と手が先。そうやってどんなコトにも首を突っ込み、誰とでもソレなりにやれるけど、決して誰とも深くはならない。何時だって空調子の良いコトばかりを並べ、都合が悪くなればすぐに『ゴメン』の嵐。ソレが、俺。世間が見ている、知っている『ラッキー千石』ってガキの姿。でもコレ、実は本当の俺じゃナイ。コレらは全て、俺が造り育てて浸透させたキャラクター。そう、つまり本当の俺は、モノホンの『千石清純』は、別にいるってコトだ。え?どうしてそんなコトをするかって?だってイヤなんだもの、他人に本性を見せるのって。面倒クサいんだもん、目立つのって。欲がナイって訳じゃあナイ、期待されるのも嫌いじゃナイ。でも俺だってバカじゃナイから、ちゃんと判っている。必要以上に優れたチカラや派手な行動は、結果的にはマイナスになるってコトが多いコトを。ナンだっけ、出る杭は打たれるだっけ?確か、そーいうコトワザだってあると思ったし。だから周りにはいつも、100%からは少し足りない、80%くらいの自分を見せて来た。本当の自分じゃナイ、造り上げた『ニセモノ』を前に出した。だって、そうやっておけばいざって時に残りを出せるでしょ。バカだマヌケだと俺を嘲笑った奴らの顔に、隠しておいた鋭い牙を爪を振り下ろすコトが出来るでしょ。ってか、こう見えて恐がりなんだよね、俺ってばさ。だから持つ切り札は引き出しは、多い方が良い。そう、思っていた。そんな俺の前に現れた、君。

『僕は、自分の目で見たものしか信じません』

真っ直ぐ前を、遠い前だけをじっと見つめて、ぴしりとした言葉で自分を表現する君。キレイな顔、しゃんと伸ばした背筋。ピカピカに磨かれた、高いプライド。ソレに相応しいだけの輝きを持つ、強い心。でも、そんな厳しい眼差しの中に言い知れない柔らかい熱を持った、君。ナンでも隠したがる、演じたがる俺とは違い、いつでも一片の飾りすら纏わない『ハダカの自分』を惜しげも無く曝け出し、全力で相手と接する。そんな君の姿は、常に濁った色眼鏡の向こうから景色を見ていた俺からしてみれば、ヒドく滑稽で無防備に見えて。バカだな、そんなハナから手の内を見せちゃって。そんな目をして、一心に無垢に信じちゃって。ってか、もしも相手が悪いヒトだったらどうするの?そういう君をオモチャにしたい、メチャクチャにしてやりたいって下心アリアリの下衆だったら、どうするの。こういうのってのは、信じた方が負けなんだ。後になって騙しただ裏切られただって言う泣き言は、通用しない。だから俺は、信じナイ。簡単に他人なんか、信じない。幾ら君が、俺にそのキレイな笑みを見せてくれても、柔らかく穏やかな声を掛けてくれても、俺は絶対に『本心』なんか見せはしない。大体、俺が君に近付いたのだって、本音を言えば大した理由なんてナイ。レベルはそうだね、さっき引き合いに出した下衆と、同じ程度。キレイな顔をしてたから、連れて歩いたら気分が良いだろうから。だから弄ってみたくなった、誘ってみたくなった。そんなモンだよ、きっかけなんて。なのに、なのに。

『・・・笑わないで』

暗がりが満ち始めた、夕方のコート。今しがたまで俺が試合をしていた、固いコート。そのコートを横目で見ながら、負けてしまった今日の試合のコトを振り返り、笑う俺。その俺を、例の澄んだ瞳でじいっと見つめる、傍らの彼。その彼が口にしたのは、そんなヒトコト。笑わないで下さい、そんな悲しい、冷めた目で。悔しいなら悔しいと、本当の気持ちを言って下さい。その言葉の余りの意味に、思わずははっと、また笑う俺。ナニ?ナニ言ってんの、俺は別に、そんな。でも君はと言えば、相変わらずの表情でじいっと俺を見つめるばかり。そして。

『良いんですよ、もう・・・』

顔を歪めるだけの笑いなんて、僕の前ではしなくて良い。声と共に、ゆっくりと伸びて来たのはキレイなラインの君の手。その腕が、そっと俺にと絡み付き、すっとそのまま抱き締められる。制服の胸から感じる、やらかい鼓動。ユニフォームから剥き出しの俺の腕に伝わる、君の掌からの優しい熱。その音が熱が、そして穏やかな声が、俺に囁く。君がソコまでして自分を偽り、演じている理由が僕には全く判りません。でもコレだけは、コレだけは判ります。

『君はきっと、恐がりなんですね・・・』

全てを明るみに曝け出すのが、怖い。だって、そうやって全部を見せてしまったら後がナイ。ソレは僕にも判ります、でも。言いながら、絡めた腕にぎゅっとチカラを込める、君。そして囁かれたヒトコトに、俺は思わず息を竦める。

『でも大丈夫、僕は決して君を傷付けたりはしません』

どんな君でも受け入れます、そして一滴だって零さない。全部全てを受け止めます、ドレだけ熱くても重くても、僕は絶対に君を放り出したりはしません。だから笑わないで、もうそんな顔で笑わないで。梶本、クン。


花冷えの夕方の、がらんとしたコート。その隅の方で君の腕に体温に包まれながら立ち尽くす俺。そんな俺が、思わずくすりと零したのは、久しく浮かべてなかった本当の、心からの微苦笑。そして俺は、思った。俺は君の、そんな君のたったヒトツの『イチバン』って存在になりたい、と。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/14 (Fri) 17:26
・・・ちょっと間があいてしまいましたが、こんばんは。怒濤の絵板3連戦、トリを務めますのは拙サイトでは最早、完全にデフォルトと化した『THE KING OF 腹黒』こと千石です。しかしスゴいですな、この成分表。罪って、血って、一体・・・(笑)
なのでオマケも黒風味、でも『JT』のヤツよりかは、少し薄味です。ダークグレーっくらい?
ああ見えて千石は、結構な実力者だと思います。事実、阿久津が抜けた今の山吹を支えているのは、他の誰でもナイ彼だし。でも手塚やリョーマみたく、深くてでかい『才能』って名前の引き出しを、幾らでも持ってる『天才』じゃナイ。そして『天才』じゃナイ彼の引き出しは浅いし、当然ながら数だってごくごく限られてる。だからその、少なく浅い引き出しの中身を効果的に使う為に演技をする。明るく軽いキャラを、演出する。いつだって自分を、一番良く見せる術を知っている。そんなコじゃないのかな、と。や、ソコまで聡くはナイかな、うん(笑)
そしてご近所、参るね〜。実は私のトコでも少し前まで、隣の部屋のダンナだか誰だかが夜中に発する奇声に悩まされてました(笑) どうやら酒を飲むと騒ぐらしいんだけどね、余りにうるさいんで管理会社に文句を言い、お仕置きを下してもらいました。だからやっぱし、ヒトコト言った方が良いよ、大家なり管理会社なりにね。うん。

NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/15 (Sat) 00:40
ってか違うよ、罪じゃナイよ罠だよ(笑) まあしっくり来るけどね、罪の方が。
そして、すっごい今更なツッコミしても良いですか? し、下のアメ梶、ピアスがありませんよ。いま気付きました・・・(苦笑)

NAME : くろす
TIME : 2006/04/15 (Sat) 12:19
先ずは、下の絵の梶にピアス忘れた事を謝りますっ!!ごめんなさいーー!!うわわわ、なんて失態だ!恥ずかしい…。もう、突っ込みはどんどんよろしく。

そして、三連チャントリのキヨにSSありがとーー!!
確かに、キヨはかなりの実力者だと私も思います。表面ではなんでもない素振りを見せながらも、かなり負けん気が強くて、そして努力も人一倍してるんだけど、それを悟らせないようなところを持ってると言うか。まさに弱みを決して人にはさらさないタイプ。(何気に中嶋とかもそれっぽいね)
でも、ずっとそうやって居るのって、実際凄い疲れるよね。自分では気がついてなくても、どんな君でも君だよって無条件で受け入れてくれる存在を何処か欲してるんだろうなと。
なので、梶の存在は益々キヨにとって欲しい存在…いやいや、梶の中の一番になりたいと願う存在になったのだろうなぁv
キヨの深いところを感じさせてもらいました…!本当にありがとーー!!

そして、例の子供(泣き笑い)ホント、大家に相談する…。それが一番良いね。アドバイスありがちゅー!
ううう、こいつらの所為で要らんストレスがたまってますよ…。

 


■ No.16 伊藤啓太:成分分析 NAME : くろす / TIME : 2006/04/06 (Thu) 10:52

★Continue

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伊藤啓太の成分解析結果 : 

伊藤啓太の98%は苦労で出来ています。
伊藤啓太の1%は電力で出来ています。
伊藤啓太の1%は努力で出来ています。


**************

なんだか、篠宮みたいな分析結果が出たんですが(笑)

下の梶本イラストに啓太みたいってコメントを書いたら、急に啓太本人を書きたくなったのです。
やっぱ、ちょっとショタっぽくする方が絵が描きやすいみたいです(出来が良いか悪いかは別として)
あー、あまり見てる人いないと思うんでぶっちゃけますが、啓太は攻めの方が好きです。なので、ヘヴンで啓太関連で純粋に萌えたのは、啓滝&啓海です。対郁ちゃんは、どちらかというと郁ちゃん攻めの方が好き(でも受けも勿論いけます)
成啓は、ホント成瀬さんのいじらしさ&可愛さ、かっこよさにかなりやられてます。でも啓成でも十分オッケーなのです。基本は成啓ですけど。
篠啓は、二人の関係は、次第に啓篠に転んでいくのではないかと、かなり妄想してます。だって、ゲームの啓太はかなり篠宮を押し倒す気満々に見えましたし…。篠宮は啓太に甘いので、何でも許しそうですよ。
純粋子犬攻め。可愛いですよね〜〜v


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/08 (Sat) 11:41
こんにちは、下のSSへのコメントで黒須さんに、実に6回も『エロい』『エロス』と連呼された私です(笑)
や、でもこーいうエロスって良くありません? 梶にしろ篠にしろ、かっちりしてるコが見せる、案外とだらしない一面みたいな。ってか、購買のパンまでエロスなんですかっ。だとしたら、ソレはやはりソーセージパン?でもチョココロネのあの、うねうねしたラインも捨て難い・・・! ホイップクリームとかもイけますかね、どうでしょうか??←逝って良し。
あ、ノートを取ってる姿ならば、ペンを咬むクセとかが良いと思います。手を洗う時は、ムダに手首の方まで石けんなんぞをつけて、ヌルヌルと弄ってれば良いと思います。VIVA!日常的エロス(笑)

・・・と、言う訳で、こっちではその名誉ある汚名(笑)返上を目指し、爽やか系を狙ってみましたv
そして私も、実を言うと啓太は攻めの方が好きです。勿論、受けのカワイイ啓太も大好きですけど、でもあのコの意外としっかりとしたモノの考え方や、ぴんと通った心構えとかは攻めとしても充分に通用するのではナイか、と。
幼く甘く見えて、でもドコかじゃやっぱりオトコのコなんだなって感じさせる、強さ。そんなのがあるコだと思っています。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/08 (Sat) 11:43
全てが用意されていた場所だから、元々荷物なんてそんなに持っては来てなかったし、増えるとも思ってはいなかった。でもやっぱり、流れた3年って時間はソレなりの長さを持ってたんだな。そう、朝からずっと続けていた部屋の片付けの手を休め、大分スッキリとし始めた寮部屋の中に並んだ、大小様々な段ボールを見つめてふっとヒトイキ。そして食堂から取って来た、いつもこまめに水や豆を調整していたあのヒトが卒業してからは、常に少し煮詰まり過ぎになってしまっているサーバーのコーヒーを、苦笑まじりで口にしながら、どさりと座るもうマットレスだけになってしまったベッド。そんな俺の動きに、ぐらりと崩れる積んだままでまだ紐を掛けてはいなかった、教科書やらノートやらの山。そして。

「・・・あれ」

懐かしいなコレ、こんなトコにあったんだ。そう、今度はくすりと照れみたいな笑いを浮かべながら手に取ったのは、歴史の教科書の隙間からちょこっと角をはみ出させていた、一枚の写真。ソコにあったのは、まだドコか着慣れない、似合わない制服姿でこっちを見て、ぎこちない笑顔を浮かべている、オンナのコみたいな顔をした自分の写真。入った日付は丁度、この学園に来てから数日が経った頃あたり。確か、和希か誰かが撮ってくれたんだよなコレ。でもナンか、変な顔。完全に緊張してるよ、俺。そんなコトを思い出しながら、ぴんと弾く写真の角。そして思い出す、あの日から今までの、ココでの歳月。

「色んなコト、あったよな・・・」

受け取りはしたけれども、でもやっぱりドコかで半信半疑だった、この学園への入学許可を意味する、プラチナペーパー。でもソレは紛れも無く俺への一枚で、そしてそんな、おっかなびっくりでココの門を潜った俺を待ち受けていたのは、夢みたいに満たされた学園生活。迎えてくれたのは、今までの俺の生活や人生じゃあ到底、出逢うコトもすれ違うコトもなかっただろう、スゴい実力を持った沢山の人達。そして懐かしい、幼馴染みの彼。そんな、様々な思い出を振り返りつつ、飲み終わったコーヒーの紙コップをゴミ袋に放り込み、ソレから例の崩れた教科書の山を枕にしてマットレスへと寝転がる、俺。ホント、色んなコトがあった。楽しいコト、嬉しいコト、びっくりしたコトや怖かったコトもあったな、そう言えば。アタマを流れる色とりどりの思い出達に、ふわりと微笑。その流れの中、ひと際きらりと輝いた欠片。

”・・・でも”

でもやっぱり、俺にとっての最高の出来事は、ココであのヒトに逢えたコト。そして、決して届かないとは思いつつも、だけどもどうしても諦め切れなかった俺が差し伸べた手を、戸惑いながらもその人が取ってくれたコト。そう、脳裏で輝いたその思い出の一片をそっとすくい上げ、膨らませるイメージ。でも、出逢った時に既に2年の差があった俺達に、別れはすぐに来てしまった。でもあのヒトは俺を、俺がココから羽ばたき、自分に追いつくのを『いつまでもずっと、待っている』と言ってくれた。だから俺は耐えられた、紙にもナニにも残されてはいない、触れた唇だけで交わされた約束だったけれども。でもソレはいつだって、決してウソは付かず真っ直ぐに真実だけを語り見つめてたあのヒトの言葉だったから。だから俺は耐えられた、あのヒトの消えた2年間に。寂しさに切なさに、何度も何度も崩れそうにはなったけれども。だけどもその度にあの言葉を思い出し、頑張ったんだ。そして。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/08 (Sat) 11:46
「伊藤、支度はもう良いのか」

そんなコトをぼおっと思い出していた俺の耳に届いた、懐かしい声。次いで開けっ放しだった部屋のドアから、ひょいと覗いたすらりとした身体。その声に姿に飛び起き、さっとマットレスから立ち上がる。あっ、はいっ、もう大体は。そうだな、どうやらその様だ。

「少しは手伝えるかと思い、早退して来たのだが・・・」

言いながら直す、スーツの袖。足元に置く、カッターやらテープやらが入った袋。その、変わらない心配性っていうか世話焼きな気質に、思わずくすり。大丈夫ですよ、こう見えて俺ってば結構、片付けものは得意なんです。そうなのか?そのわりには余り、部屋はキレイではなかった気がするが。えっ、そうですかっ?おかしいなあ(笑)

「ってかスミマセン、忙しいのにわざわざ来て貰って・・・」

でもホント、俺ヒトリでも大丈夫ですから。住所も判ってますし、クルマだって自分で手配を。そう、辺りを見回す顔の前にすっと差し出すのは、さっきの写真。俺、もうこんなガキじゃあナイんです。すると綻ぶ、あのヒトの顔。ナンだ、懐かしいな、どうした。さっき出て来たんです、教科書の隙間から。そうか。

「・・・でも、良いじゃナイか」

同じになるんだ、コレから。同じ部屋に帰って、一緒に暮らすんだ、コレからずっと。だから良いじゃナイか、迎えに来ても。言いながら、未だベッドの上でぐちゃりと醜態を晒していた教科書の山を整える、すらりとした手と横顔。その頬が少し赤らんで見えたのは、カーテンを外した部屋に入る春の日差しが強すぎるせいでしょうか。ソレとも、俺とのコレからの生活を思ってくれてるせい?だったら俺は嬉しい、嬉しくて堪らない。そんなコトを思いながら、

「そう、ですね」

コレから一緒になるんですね、俺達。すっと詰める、未だ屈めて本を束ねている身体との距離。そして、今はもう然して差はなくなった、いや寧ろ俺の方が広く厚くなっただろう背に胸を重ね、ぎゅっと腕を絡めながら囁く言葉。

「もう、離れませんよ」

俺達の間に、卒業って儀式はもうナイ。だからコレからは、ずっと一緒です。ああ、そうだな。

「ナニか、必要なモノとかはあるか」

あるならドコかに寄って、買って行こう。大丈夫です、ソレよりコーヒー、部屋に着いたら先ずはコーヒー煎れて下さい。俺、篠宮さんの煎れてくれたコーヒーが飲みたい。コーヒー?どうして。だって、篠宮さんがいなくなってからココ(寮)のコーヒー、いっつも煮詰まっちゃっててオイシくなかったんです。そうなのか(笑)

「判った、じゃあ戻ったら先ずは一杯、ごちそうしよう」

そして今日と言わずコレからずっと、毎朝毎晩お前の為にコーヒーを煎れよう。言いながら、あの頃と少しも変わらないふわりとした仕草で、俺の頭を撫でる手。その優しい温もりに圧に思わず、卒業式の時にも滲む程しか出なかった涙が、ぼろりと落ちそうになる俺。そんな俺の様子を察したのだろうか、あのヒトはそっと首を捻り、後ろから覆い被さっている体勢の俺にも良く顔が見える様にして笑い掛けながら、俺の名前を小さく囁く。

「卒業おめでとう、啓太・・・」
「ありがとうございます、そして」

そしてお待たせしました、篠宮さん。


NAME : くろす
TIME : 2006/04/10 (Mon) 20:58
ままま…ましゃさんっ!こ…っ…!この絵の啓太でSS書いてもらえるだなんて…(感涙)ホントにホントにありがちゅーー!!(飛びつき)

まず、ましゃさんの啓太観で大きく頷き、そしてSSで、改めて攻め啓太の魅力を余すことなく堪能できましたよ…っ!!や…やっぱ、攻め啓太って可愛いのにカッコいいよね、イイ男だよね…っ!啓太は攻めだと魅力が増大すると、真剣に思います。

日常の何気ない所に、篠宮の居ない寂しさを感じつつも、篠宮の言葉を胸に毎日一生懸命過ごしてきた啓太(ほろり)
それはきっと篠宮も同じで、啓太の居ない日常を一抹の寂しさを感じながらも、次に啓太に会う時に恥ずかしくないようにと、弟さんの事を含め、日々精一杯過ごしてきたんだろうね。良いねぇ〜v啓篠は、お互いがお互いを凄く尊敬してるというか、そういうのがしみじみ伝わってくる…。逆でもよさそうなんだけど、やっぱり啓篠のほうが好きだ…!!

篠宮を包み込めるぐらいに大きく成長した啓太の「お待たせしました、篠宮さん」ってセリフが、しみじみと色んな意味を持って沁みてくるよ…!!
そして、そんな大きくなった啓太を眩しくそして頼もしく思う篠宮さんの様子も、篠宮の行動や言葉や表情の端々から伝わってくる…!

ああ、もうもう究極の啓篠だよーーー!!(涙)益々、啓篠大好きになりました!かなり啓篠燃え盛ってます…!!ましゃさん、素敵なお話を本当にありがとうvvこの後の同棲中の二人とか考えたら、また血圧が良い意味で上昇してしまいます!!一緒に住むことやこれからの進路で、また色々幸せは勿論、すれ違いなんかもあったりして、色々乗り越えるものがあるかもしれないけど、二人なら絶対に大丈夫って感じがします!

そして、お話急に変わりますが、バトン、見た見た!!お疲れさん〜〜!でも、キヨだ、キヨだ!!と、ホントどの答えもキヨらしかったっす!!楽しませてもらったよ〜〜!!てか、これ見た人答えなきゃいけないの!?(笑)
ふふふ、こそこそ頑張ります〜〜!

 


■ No.15 成分分析:梶本貴久 NAME : くろす / TIME : 2006/04/06 (Thu) 06:14

★Continue

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梶本貴久の成分解析結果 : 

梶本貴久の34%は砂糖で出来ています。
梶本貴久の24%は度胸で出来ています。
梶本貴久の19%は知恵で出来ています。
梶本貴久の15%は怨念で出来ています。
梶本貴久の7%はハッタリで出来ています。
梶本貴久の1%はツンデレで出来ています。

***************

梶本は、極上のスイーツだ!!
てかね、こんなにも成分分析がピタリと嵌るとは思わなかった!
梶本の萌えポインツをこれでもかと押さえてないか。
度胸とかさ、対手塚への態度とか見てたら、もうアリアリだし。
知恵も勿論!賢そうだし。

しかし、成分のわりと多くを占めてる「怨念」は、一体誰に向けて…(がたがた)

で、私が描いた梶が妙に啓太っぽいよーな、そんな気がする。

何日ぶりに絵を描いたかわかりません。構えたら全く描けなくなるので、今日みたいにきら〜〜くに、肩抜いた絵でぼちぼち生きます。

今日、リボーンのコミックスを買おうと思って本屋に行ったら売り切れてた…。
打ちひしがれてたら、アニメの愛シールドで、更に鬱った。原作で凄く好きな回のお話だったのに…。ルイたん…。
そして、水町&筧の作画が微妙。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/07 (Fri) 00:19
そうか、スイーツか、ウマそうだな。
多分きっと、スゴい天然甘味料だね。ナチュラルテイスト1000%な、トロピ○ーナもポ○ジュースも真っ青ってカンジ。しかし15%の怨念って一体(笑)
やっぱしコレはアレでしょうか、山吹のタネ馬と呼び名も高い彼氏へとヒソカに向けられているモノなのでしょうか。だとしたら結構パーセンテージ高いぞ、反省しろオレンジ(笑)
と、言う訳で再び小ネタです。早いな、自分でもびくりつだ。ってか、どうやらおかげ様で私の方も、もそもそと萌え心が刺激されてるみたいです。なのでこの波を、ナンとかウマく使いたいです。あ、ちなみに世界を救う旅は、ただいま絶賛『中だるみ』中です。面倒クサい・・・。


****************

「どしたの、風邪?」

ソレは、春休みももうあと残り何日かってトコのある日。封切りを楽しみにしてた映画の上映開始時間までのヒトトキを、ファーストフードで潰してた時に、俺に顔を背ける様にして小さく、でも何度も繰り返し君が零した咳が始まり。ええ、ココのトコロ雨だったり寒かったりしてたんで。ああ、そだね、寒かったねそう言えば。は、い。そんな俺の言葉に、返事をしようとしてまたこんこんと詰まる、君。そのせいで、どうやら少、し。そっかそっか、なる程。

「ってかキツそうだね、大丈夫?」

言いながら脇へと回り、擦ってやる咳に揺れる薄い背中。振り掛ける、大切な君への労りの囁き。ね、具合悪いんなら止めよう今日は。この映画まだ始まったばっかなんだ、だからまた日にちを改めて、調子が良い時に。でも君は、そんな俺に向かい喉元を押さえながらも、変わらない笑顔でふわりと笑う。大丈夫です、すぐに治まりますから。でも、ムリはさせたくナイよ。平気ですって、心配しないで。そう?だったら信じるけど、その言葉。はい、信じて下さい。そして。

「行きましょう、そろそろ始まりますよ」

言いながら、その殆どは俺が食べ散らかした包み紙とかをトレーに乗せ、ソレを手に立ち上がるすらりとした身体。その背に向かい、ヒトコト。そだ、アメでも舐める?確かこの前、姉貴に貰ったヤツがあった気がする。のど飴じゃあなかったと思うんだけど、少しは良いでしょ。そう、ゴミ箱へと向かって歩き出そうとしてた君の前にさっと立って、がさがさと漁る上着のポケット。その指先に当たった、かさりと言うセロファンの感触に、にこり。あったあった、らっきーっ。

「んじゃ、口あけて」
「えっ」

い、良いですよそんなっ、自分で食べます。自分でって、梶本クン両手塞がってんじゃん。そう、ちろりと視線を向けるのは例のトレーを両手でしっかりと持って立つ、君の姿。そんなんじゃ手なんか使えないでしょ、だからほら、俺が食わせてあげる。言いながら、かさかさと剥くセロファン。すると出て来たのは、薄い水色の小さなアメ玉。あ、ナンかサイダー味っぽいカンジだけど大丈夫?食える?あ、はい、大丈夫です。でも本当に、食べるのは自分でしますからっ。良いから良いから、遠慮しない。遠慮じゃありません、恥ずかしいんですって。えー、ナンで。ナンでって、普通そうでしょうっ。そうかな、俺は別に平気だけど。キヨっ!(汗


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/07 (Fri) 00:22
「大丈夫だって、今なら誰も見てない」

誰もいないじゃん、ココ。言いながら頤で指す、時間が早いせいかまだガラ空きの二階席。次いで、下から聞こえて来た店員さんの威勢の良い『いらっしゃいませぇ』の声と、家族連れっぽいざわついた気配に乗せて構える、トドメのヒトコト。ってか、んなモタモタしてるとマジで人が来るよ。だからほら、早く食べちゃえってっ。そんな俺の、ぴりっとした声と突き出されたアメを持つ手。そして、ばたばたと言う今にも階段を駆け上がって来そうなコドモの足音に、改めて周囲を見回した目に人影はやはりなかったコトにようやく観念したのだろうか、おずおずと恥ずかしそうに開いた君の口。その口に、アメ玉を摘んだ指先を伸ばす、俺。しかし。

”うわ、コレはちょっ、と・・・”

しかしその手は、君の開いた口の一歩手前で、ぴくりと揺れて固まってしまう。だって、ソコにあったのは思いがけない表情だったから。大騒ぎで大笑い、オマケに食べる時も大口な俺と違い、いつだって君はオスマシでオシトヤカな、お嬢様。だから話す時も笑う時も食べる時も(オマケに言えばアレの時も)、余り大きく口を開けるってコトはしない。そんな君が見せた、この表情。まるでちっちゃなコドモの様に無防備に、でもその中にもアタマの奥がびりっと痺れて濡れちゃう様な色を滲ませた、この顔。ちょっと揚げ過ぎだった俺のポテトを、さっきまで少し摘んで食べてたせいだろうか。カタチこそは良いけれども、色と幅とが薄いせいで普段は余り目には付かない、君の唇。でもその唇は今、ポテトの油にてらりと濡れて、微かな艶さえ滲ませている。しかもクセなのかな、普通だったら口を開けたら自然に下に下がる筈の舌先を、君は何故かするりと前に押し出して来て。他にもやっぱり恥ずかしいのだろうか、ちらりと横に滑らせて固まってる、キレイな色の瞳。風邪か暖房か、ソレともこんな目立つ場所で、俺の手からモノを食わされかけてるって言うこのシチュのせいだろうか、僅かに赤らんで見える頬。そんな、意外な程にらしくない、言うなればちょっと『はしたない』ってカンジの表情に、どきりと跳ねる俺のナケナシの平常心。もぞりと蠢いた、ヨコシマな感情。じゅん、と震えて疼いたケモノの部分。ソレらをくすりと内心で笑い、

”ったく、参るなあ・・・”

ナンて顔だろ、堪んねえっての。無意識無自覚なのは判ってるけど、でもコレじゃあマジで誘ってるとしか思えない。正に『おネダリ』の表情、ソレも『イケナイおネダリ』だ。そう、脳裏で零すヒトコト二言。全く、こんな顔されたら悪いコトするなって方がムリ。特に俺なんて、アタマで考えるよりも身体が先に動いちゃうタイプだし。ってか、ホント君ってば俺を煽ってサカらせる天才だ。いつもはあんなストイックで、一分の隙さえ見せないクセに。なのにソレに油断して気を抜いてると、時々こうやって俺のモロい理性のリミッターを、あっさりぼきりと折って来る様な刺激的な一撃を、ナンの前触れも無く用意して来て。そんな君は、例えるならばそう、飛び切りの見た目と色艶を持つキレイな果実。だけどもその、オイシそうなぱっと見だけを判断して、迂闊に歯なんか立てたりしたら中身はソレこそ唇が腫れ、眉間にシワが出来そうな程に苦くて酸っぱい。でもその酸っぱい果肉の奥の奥の、そのまた奥には舌が痺れてイカれるくらいに甘い種を隠していて。しかも、一度でもその種の味を知ってしまったなら、もうオシマイ。二度とこの『君』って名前の果実のコトを、手放す気なんか起きなくなる。そして口が腫れようがナニしようがお構いナシで貪って、欠片のヒトツも残さず飲み込む。ソレくらいに最高、最高の恋人だよ、君ってコは。そんなコトを思いながら、持ってたアメ玉をぽいっと自分の口へと放り込んで。

「きっ・・・、えっ、んっ!?」

未だその手が塞がってるのを良いコトに、さっと両手を伸ばしてぐっと挟んで捉えた君の頬。そしてそのまま、掴まえた顔の驚いて更に大きく開いた口の中へと押し込む、伸ばした舌先とアメ玉。


『Ingredients label  :  Natural sweetener 1000% 』


NAME : くろす
TIME : 2006/04/07 (Fri) 01:27
ああああ!!!す…スゴイ!下の岩篠から抜かずの二発目だよ…!!(絶 頂)
参った、すげいよましゃさんvv最近色々体調やらその他もろもろ下降線を辿ってたんだけど、回復どころかもう天に向かって反り返る勢いです(深夜的レス)

普段はあまり大きく口を開かない梶が、己の言った言葉で、えさをおねだりするかのように口を開けて、早くと飴を待ってる姿…!!おれんぢの言うとおり、ほんっと天然無意識に扇情的じゃないか!エロス…!!そりゃもう、脳裏に違うコトをおねだりする梶の姿が浮かんでくるのも仕方が無いというハナシっすよ…!!つか、浮かんで来なかったらキヨじゃねぇ、オトコじゃねぇ…!!(根拠ある自信)
も〜、飴玉を食べるのがこんなにエロいこ知らないよ、本気で!!やはり、エロの帝王は不滅だ…!!もう、ましゃさんの書くSSの描写の端々からエロスが迸るね…!多分ましゃさんが書いたら、教室でノート取ってる姿とか、トイレで手を洗ってる姿とか、購買でパン争奪戦してる姿とか。。。そんなエロとは無縁の所にまでエロスを感じるに違いない!ホント、大好きだ…!!!
まさに、梶は極上スイーツ、天然甘味料1000%です!少量で抜群の甘さを脳髄に感じます。
で、怨念はやはり山吹の…(笑)つか、すごいよキヨの呼び名が(爆笑)

世界を救う旅、若干滞ってる様子ですが、萌とFFの世界とを行き来しつつがんばれ〜〜!

ううう、そしていい加減早く、メッセにて逢瀬を遂げたいものです…。もうちょっとだ…もうちょっと…(多分

 


■ No.14 玉砕ってこの事だ…!!! NAME : くろす / TIME : 2006/03/13 (Mon) 20:53

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ホントはですね、下の岩篠SSの絵を拾った篠宮の笑顔を目指していた訳ですよ。
ていうか、目指してました!
……上手くいかないモノです……。
しかも、一年の時の篠じゃなくて、今現在の篠の顔になってしまったような…。
うわわわーん!
あと、篠の髪型は正面描き難いね(今更…

梅の花とかも描きたかったのですが、どうにも追いつかない画力という問題を抱えてるものでして…ごにょごにょ

せっかくのましゃさんの岩篠の世界を結局壊してしまった…とほ。ごめんね。


NAME : ましゃ
TIME : 2006/03/15 (Wed) 17:18
「俺を・・・、描いているのか」

怒鳴られるか、もしくは不快な顔をされるかと思っていた。しかしページを追って慌てて外に飛び出した俺に向かい掛けられたのは、穏やかな音色の声と、ソレと同じくらいに柔らかい表情。しかもソコには、まるでこんな覗き見の様なコトをされていたにも関わらず、俺が予想していた『怒り』や『軽蔑』なんて負の色は少しもなくて。だから驚き、問い掛けへの返事も忘れて切り返す、ヒトコト。

「ナニを・・・、してたんだ」

そんな俺の言葉に、相手は一瞬戸惑った様な表情を浮かべた。でもすぐにあの顔を取り戻し、手にしてた弓をすっと翳しながら、短く答える。稽古だ、弓の稽古。本当はちゃんとした射場でやらないといけないし危ないのだが、まだ工事が終ってなくて。そう、視線で指すのはビニールシートに囲まれた建物。だからココでやっていた。言いながら、びんと弾く弓の弦。そしてくすりと零す、柔らかい笑み。誰もいないだろうと思って、な。その言葉にはっとして、今更ながらも下げる頭と告げる謝罪の言葉。すまない、美術室にいたら目に止まって。で、悪いとは思ったんだが、つい。弓も、弓を射る所を見るのも初めてだったし。そんな俺に向かい、また零されるのは笑顔。返されるのは、変わらない音色での言葉。良いさ、別に謝るコトじゃナイし、悪いコトをしていた訳でもナイし。ありがとう、そう言って貰えると救われる。

「まだ・・・、描くのか」

ああ、良かったら描かせて貰いたい。そうか、だったら。

「だったらココで、描かないか」

あんな所からじゃあ見にくいだろう、梅の枝もあるし。良いのか。良いと言っている、気にするな。そんな言葉に背を押され、取って戻る美術室。そして改めて抱えて戻って来た画材を広げて、構える木炭。ああでも絶対に俺の後ろから動かないでくれ、矢が飛んだら危ないから。判った、気を付ける。ナニか、ポーズとか取った方が良いのか。いや、俺のコトは気にしなくて良い。思うが侭に好きな様に、全てを自由にしててくれ。判った、では続けさせて貰う。そして。


やたっ、篠だ、しのみーだっv
なので今度はこっちにSSS付けます、って、SSSって言えない程に長くなっちゃってるけど、うん(苦笑)
つーか、ゴメンだなんて全然。寧ろこっちこそゴメン。素敵絵を足蹴にする様な駄作を付けちゃって。でももちょっとあるので、ダメついでに付き合って下さい(平伏


NAME : ましゃ
TIME : 2006/04/06 (Thu) 12:33
「あ・・・」

ドレくらいの時間が経ったのだろうか、手元の暗がりと捲ったページにもう後がなかったのとに、今更の様に気付いて息を漏らすと、近付いて来る弓を手にした姿。その、繰り返した修練に僅かに息を上げたらしい声が顔が、問い掛ける。どうしたんだ、ナニかあったのか。いや、何でもナイ。

「長いコト、ありがとう」

言いながら、ぱたりと閉じるクロッキー帳。片付ける、すっかりと短くなった木炭。お陰で沢山描けた、久し振りだ、こんなに夢中になって絵を描いたのは。そしてクロッキー帳を脇に置いて立ち上がり、視線を合わせる目の前の、穏やかな笑みを浮かべた顔。述べる、謝辞の言葉。本当にありがとう、大事な練習時間を俺にも分けてくれて。感謝している。しかし。

「え、っと・・・」

今更ながら、相手の名前も知らなかった事実に思わず、言葉に詰まった俺。するとそんな俺に向かいすっと差し出されたのは、すらりとした手とくすりと言う柔らかい笑みと声。その穏やかな音色が告げて来るのは、自身の名前。篠宮だ、篠宮紘司。ご覧の通り、弓道でこの学園に引き抜かれた。だから俺も、久し振りに作ってみた『笑顔』と言うモノで答える名前。卓人、岩井卓人と言う。一応は絵で、ココに来た。そうか、岩井と言うのか。ああ、宜しくな篠宮。そしてしっかりと交わす、握手。こちらこそ頼む、岩井。そんな、別れ際。

「また・・・、描かせてくれるか」

するりと解いた手を、ふわりと振って踵を返そうとした背に向かい、ヒトコト。お前、いや、篠宮さえ良ければまた描かせて貰いたい。今度はもっとちゃんとした画材で、カンバスにしっかりと描きたい。手間は取らせない、邪魔もしない。だからまた、描かせて欲しい。

「描きたいんだ俺、篠宮を・・・!」
「岩井・・・」

我ながら、ナニを言っているんだろうとは頭の隅でしっかりと判断していた。しかしどうしてもこの、身体の奥から沸き上がる『欲』みたいな気持ちを抑えるコトは出来なくて。彼を描きたい、そのしなやかな身体を穏やかな笑みを、漏れる息すらカンバスに塗り込めたい。自分の持てるチカラ、いやソレ以上の技量を絞り出して、この一瞬を表現したい。だから思いつくまま、言葉を述べる。今までの、重く長いスランプなんかドコへやらと言ったカンジの勢いで、心の侭に。ソレは今まで俺が忘れていた、熱い感情。絵を描きたい、表現したいと言う強い疼きみたいな昂り。こんな気持ち、今まで一度も感じたコトはなかった。でも今、俺はソレを強く感じている。彼を見つけたあの時、彼を描いたこの時に。そんな俺の申し出に、振り返った彼が返した言葉は。


「俺で良いなら、幾らでも」


そして、去って行く背中を見送った後、しまった木炭をもう一度取り出し、彼が拾い上げたあの一枚の隅に走り書きで添える、一文。


『03/01  しのみやこうじ。キレイな名だ、どんな字を書くのだろうか』

・・・梅の季節は終わり、桜も散りかけですね既に。スイマセン、すっかりと遅れました。しかもコレだけ引っ張っておきながら、結局は素敵絵を台無しにするシロモノで。もはや反省の言葉も出ません、はい(うっそり
でもこうやって、描かれた絵に小話を付けるのって、スゴく好きなんです。出来はまあ、アレですけど。こんなんで良ければ黒須さん、受け取って下さい。そしてご覧になってた皆様、長々とお付き合いどうもありがとうございましたv


NAME : くろす
TIME : 2006/04/07 (Fri) 01:05
ましゃさん〜〜〜!!!続きだ続きだっvv本当にありがとうっ!そして、お疲れ様でした(ぺこり

もうもう、己の絵日記でこんなに岩篠の世界を堪能できるとは!もう、何度言ってるかわからないけど、ホントに絵日記設置して良かった(うれし泣き)
弓を構える凛とした空気を持った篠宮の姿に先ず引かれ、絵を描く間や描いた後のやり取りで、じわじわと篠宮本人にも惹かれ始めてる岩井の姿がにかなりドキドキしましたvきっとこの後も、岩井の篠宮への感情を綴った絵や覚書がどんどん増えていくのだろうなぁ。そして、それが増えていくたびに、篠宮に惹かれていくのだろうなぁv
二人の鮮烈な出会いのお話、本当に素敵でした…!!
ましゃさん、本当にありがとう!!かなり元気が出ましたvv

いつも、私の絵には勿体無いお話をいただけて、私はつくづく果報者です…!
有難く受け取らせていただきまーす!ログが流れそうになったら、絵日記にいただいたSSも整理してUPするねvつか、私の絵のアップは無くても、SSだけは必ず…

 


■ No.13 暗っ…!!! NAME : くろす / TIME : 2006/03/08 (Wed) 20:40

★Continue

IMG_000013.jpg ( 50 KB ) by しぃペインタープロ版
やっぱ絵板で絵を塗るの無理だ。
そんな私の憂鬱さを反映してるかのような岩井さんになってしまった…。

ちょっと幼い感じになってしまったので、BL学園に入学したての頃ぐらいに見ていただけますと幸い…!
こんな受けっぽい岩井さんを描いてますが、割と自分の中では、中嶋と並んで総攻めであって欲しいキャラです。本能的に。
二人とも、攻め方こそは違いますが、包み込まれるような愛情というか、自分の存在を受け入れてくれる存在というか、安心できる場所というか、そういうものを何処か欲してるような、そういうところが共通してる気がするのです。
そういうところが、個人的には、バリ攻め。あ、これはホント好みの問題ですんで、他を否定する気はありません!
そして、篠宮タイプをあまり攻めにしないのは、★矢で、私の好きなストイックキャラが変態化&鬼畜化してるカプが多く、トラウマになった所為です(泣き笑い)なんか、そのキャラ叩きをしながらそのキャラを使ったカプを描いてる人が多くて、ホントあの当時はへこみました。いや、今思い出しても…(くぅ)
最初は普通に読んでたんですけどね、そのカプも…

いつのまにやら昔話。
歳をとった証です…。


NAME : くろす
TIME : 2006/03/08 (Wed) 20:20
ましゃさん〜〜!!跡真SSありがとーー!!も〜〜〜っ!!悶えたよ、てかそんな生易しいもんじゃない!あわわわ(すーはー)も…もう一回読む!俺様の独占欲が…!!ああああ〜〜〜〜(壊
ほんとにありがとーー!!後ほどお題のほうにUPしますv跡真、良すぎます!

NAME : ましゃ
TIME : 2006/03/09 (Thu) 00:45
岩井さんだ岩井さんだ、カワイイっv
きっとコレは入学したてっくらい、慣れない環境や生活への沢山の不安と、でも『コレで今までの世界から離れられる』って言う、ほんの少しの安堵みたいなモノを抱えているんだと思う。お母さんとのあの生活がイヤだった訳じゃナイけど、でもあそこは自分の居場所じゃなかったし、自分の居場所もなかった。だから離れたかったみたいな、そんな気持ちを持ってたんじゃナイかな、と。
そんな岩井さんの前に運命の人、篠が現れるのはいつでしょうか?
なーんてネタを練りたくなりました、はい。

そして跡真、気に入ってくれたみたいでありがと〜。や、もう相変わらず全てが全て、危ないカンジですけどね、アレ。ってか、落ち着きなさいって(笑)


NAME : くろす
TIME : 2006/03/09 (Thu) 20:11
ましゃさん〜〜!!今、跡真アップしたよ〜v
いやいや、ホント相変わらず、ましゃさんの書く俺様の危ないオトコ加減がなんともたまらんのですよ!そして、真田がまた可愛いし、ういういしーんだわv
そして、梶本がかな〜り重要なポイントを締めてるところも、美味しいです!あーー!もうもう、また暑苦しいメールをするよ(笑)それかメッセ(リアル羞恥プレイ)でも、最近は旦那の帰りが0時回るんで、なかなか繋げなかったり…。
本当にありがとうねー!てか、こんな悶える跡真見せられて、落ち着けないって!

そして、岩井さんの前に運命の篠!!(はぁはぁ)ま…また私、落ち着きなくしちゃったじゃん!!!こ…これはなんとしてもネタを練っていただかないと…!私はあまり放置プレイに耐性がないもので…(堪え性なさすぎとも言う)
ましゃさんの言うとおり、まさにそれなんだよね。岩井さんは母親の事を何処かあきらめていたけれども、何処かで希望も持っていた。でも自分の居場所が無い事を悟っていた…。ううう…。篠ーーー!!
ましゃさん、マジお願いします…!!!(またもおねだり発動)
いやいや、私も働きます、働きますよ〜〜〜(政治家の公約並みに胡散臭い)


NAME : ましゃ
TIME : 2006/03/10 (Fri) 00:31
WDまで全く日にちがナイと言うのに、気付くと脇道に逸れたがってるってのはどうしてなのだろう・・・(笑)
と、言う訳で岩井さんです。1絵に1SSS、まだまだ(一応)継続中ですよ〜。


『ナニを描いても構わないよ』

君の思うが侭に、好きなモノを好きな様に。全てを自由に、気持ちの赴くままに。そう記された『理事長』とやらからの手紙に呼ばれてやって来た俺の前に用意されていたのは、今まで雑誌や画材店の棚でしか見たコトがなかった様な高価な画材や、山と積まれた様々なサイズの真新しいカンバスにスケッチブック。そして決して恵まれてるとは言えなかった俺の生い立ちや生活からは想像もつかない程に整った、絵を描くにしても生活するにしても完璧で完全な『BL学園』と言う環境への、誘(いざな)いの書類。俺に『NO』を口にする理由はなかった、しかし。

「・・・ダメだ、やっぱり」

言いながら、かたりと置く木炭。溜め息と共に閉じる、あの運命の日からもう数週間も経つと言うのに、今日も一筋の線はおろか点すら未だに描き込めていない、イーゼルに置いた大判のクロッキー帳。ダメだ、やはり描けない。どうしてもどうしても、ナニも描けない。一体ナニが足りないんだ、全ては与えられ、そして満たされている筈なのに。そんなコトを考えながら、ふらふらと彷徨う様な足取りで近付くのは、宵闇に向けて大きく開け放たれた腰高の窓。ソコに腰を降ろして見つめる、眼下の中庭で柔らかく綻んだその花びらから、春を告げる甘い香りを漂わせ始めた、幾本かの梅の古木。
そう、全ては満たされた筈だった。以前に何気なく描き、そしてコレも珍しく自分の名前のサインを入れた一枚のラフを偶然、この学園の理事長とやらが目にしたコトで決まった入学。BL学園だなんて、自分に関わりが出来るまでは名前すら知らなかった学校だが、いざ入学してみればその格と質は超が付く程に一流。そんな学園に入学出来ただなんて、絵を描くコトしか出来ない自分にとっては正に、千載一遇の幸運。今まで心配と苦労しか掛けられなかった母にも、ようやくの安心を与えられる。そうだ、全ては満ちている筈だった。経済的にも物質的にも、心も身体も。なのにどうして、どうしてこの目には景色が色が、映らない。どうしてこの手は、筆を求めない。そんな俺の伏せた視界の端を、不意に掠めた影。その姿に引かれる様にして視線を向けると、ソコにいたのは制服の背中をしゃんと伸ばして歩いて行く、誰かの姿。歳は自分と同じくらいだろうか、きっちりと切りそろえられた前髪の奥の横顔は、まるで顔立ちのキツい幼い少女の様な色合い。でもつんと尖って鋭い眼差しと頤のラインは、ナンだかヒドくキツくて大人びた、少年の造作。そんな身体が手にしているのは、自身の背丈よりも遥かに大きく長いだろう、黒光りする杖の様なモノ。いや。

”アレは・・・、杖じゃナイ・・・”


NAME : ましゃ
TIME : 2006/03/12 (Sun) 21:16
アレは弓、弓矢の弓だ。そう、初めて目にしたその道具に思わず、美術室の窓から身を乗り出す様にして、折り重なった梅の枝の奥を歩いて行くその影を目で追った俺。すると彼は、灌木が少し開けた広場の様な場所でその歩みを止め、ソレから手にしていた弓を大切に大事そうにゆっくりと地面に横たえた後、その空間の周りの植え込みや草葉の影を丁寧に一箇所ずつ、まるで確認するかの様に覗き込んで歩いて行く。そうやって、周囲を確認するコト十数分。ようやく納得したのだろうか、彼はふっと息を付き、先程置いた弓の元へと引き返して来た。そして肩から下げていた筒の様なモノを降ろし、改めて手にする弓。

気付いた時には、描いていた。ただもう夢中で何枚も何枚も、今まで1本の線も点も描けなかったクロッキー帳をまるで貪る様にして捲りながら、その余りのタッチに指に取った木炭が折れて飛んでたコトにすら気付かず、ひたすらに描いていた。膝を折り、脇に置いた例の筒の様なモノから矢を取り出す時の緩やかな手の動き、膝の曲げ伸ばし。その矢を弦に掛けて構える、しゃんとした背筋のライン。ぐっと引き絞る長い腕、きりっと尖らせる表情。そして、鋭い音と共に放たれ、遠くの植え込みへと飛んで行く矢の軌跡をじっと見つめる、凛と涼しい目元。そんな、瞬きの間よりも短く儚く、陽炎の様に淡く美しいこの瞬間を、捉えたい。ただソレだけを思い、手を動かした。そんな時、吹き込んだ早春の風に煽られ、窓の外へとぱっと舞って落ちた、描き終えた後でむしり取ってあったクロッキーのページ。しまった、と思った時には遅かった。舞い散る白い紙切れに散らされる、今までのぴんと張った空間。こちらを振り返った、切れ長の涼しい眼差し。ぱさりと足元に落ちたクロッキーのページをそっと拾い上げる、すらりとした手。そして。

「俺を・・・、描いているのか」

怒鳴られるか、もしくは不快な顔をされるかと思っていた。しかしページを追って慌てて外に飛び出した俺に向かい掛けられたのは、穏やかな音色の声と、ソレと同じくらいに柔らかい表情。しかもソコには、まるでこんな覗き見の様なコトをされていたにも関わらず、俺が予想していた『怒り』や『軽蔑』なんて負の色は少しもなくて。だから驚き、問い掛けへの返事も忘れて切り返す、ヒトコト。


やたっ、追記ができる(笑)
どうもありがとうねこちゃん、と、言う訳で続きです。すいません、もちょっと続きますv

 

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