Diary 2005. 5

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5月11日 (水)  

49日ぶりの車椅子!

今日からリハビリが再開された。リハビリ室にはストレッチャーで運ばれ、ティルドテーブル(リハビリ室に据え付けられているベッドのような機械で、寝ている状態でベルトで固定されて、スイッチを押すと頭の方が上がり立位に近づけるもの)で60度にして3分間張り付けられた(爆笑)。少しくらくらしたが、すぐ治った。右脚に体重をかけようとしても、どうしても体が左に曲がる。

夕方R先生が病室に来られて、いよいよ車椅子へ。ナースにベッドの上で体を起こしてもらって、車椅子を近づけ靴を履かせてもらう時、ナースの手が体から少しの間だけ離れた。うわーっ、倒れそう。カンペキに背筋が落ちてるぅ。でもナースはさすが手早い。意外とスムーズに乗せ代えてもらった。49日ぶりに車椅子に乗った! すげーうれしい。ナースに車椅子を押してもらい、あちこちにご挨拶(爆笑)。隣の隣の病室のWさんにも「初めまして」と。まるで子供のようにはしゃぎまくった^^;


5月12日 (木)  

♪調子こいてたせいで〜あっちこっちガタガタ(ボロボロ)〜 その2

朝バルーンを抜いてもらった。尿意を感じ出るかどうか確かめるため、いつもより多めに水分を取るようにと言われた。昼前ナースコールをする。「車椅子の乗り移りが意外と上手だね」と周りから言われる。まー車椅子に乗ってる年数が年数で、2カ月前まで自分で乗り移ってたから、カラダは覚えてるんだろうな^^; よかったー。トイレではナースに立たせてもらい、右脚だけで立つカンジで保ってと言われた。かなりぐらついたが、さすがにナースは手早い。無事にトイレは済んだ。

夕食後寒気を感じた。入院から今まで暑がりでほとんどタオルケット1枚ですごしたRayが。熱を計れば37.2度の微熱。「言わんこっちゃない。あんなにはしゃぐからだよ。ったくおこちゃまなんだからー」とナースのOさんは呆れていた^^;


5月13日 (金)  

角煮くいてー

金曜は移動図書貸し出しの日。ボランティアさんがワゴンで本を持ってくる。今までは寝た状態で本を開くなんてできなかったので、隣のベッドのU山さんや向かいのベッドのH田さんが借りるのを見てたが、はじめて借りることにした。当分おとなしくしてと言われたし^^; 今更ながらと思いながら、でもこんな時にしか絶対に読まない本を。吉本ばななの『キッチン』(爆笑)。
途中中断を余儀なくされたので、何日かかかって読み終えた。ストーリーどーのこーのとは言わない。主人公の女の子の料理に対する情熱がすごい。もともと台所を愛しみがきあげることが好きで、食べることも好き。たった一人の肉親である祖母の死の悲しみを抱えながら、「生きる」ために料理を独学で学ぶ‥‥。


角煮が食べたくなったのはなぜだ、くみ丸(爆笑)。


5月14日 (土)  

前略おふくろ様

夕方おふくろがつくばから来てくれた。入院してから毎週末洗濯しに来てくれる。ただでさえ病弱なのに、バイトして他のことをしている。バイトも他のこともてんやわんやというのに、元気だけが取り柄のコドモが入院したんじゃ、体調も崩すわな。「頼むから今年中はぶったおれないように」と冗談まじりで言ってるんだけど、今日は風邪をひいて熱を出しながら、車で高速を走って来た。洗濯してるのを待ってる時間ベッドの傍らで椅子に座っていても、洗濯物を畳んでいても、苦しいそうだ。
「ココの外来を受けて、ウチのアパートで早く休めば」
というのが精一杯だった。。。


5月15日 (日)  

Thanks

昼すぎおふくろがアパートから電動車椅子と郵便物を持って来てくれた。昨日よりは調子よさそうだ。ココで書いても本人が読まないから・・・書く(爆笑)。ありがとう。

早速電動車椅子に乗って、ケータイを使ってもいい同じフロアにある『食堂』へ。ケータイの電源を入れて、メールをチェック。結構励ましのメールが沢山きている。ありがとう、無事に手術は成功しましたと思って読んでると、「どうよ?ぐあいは。」という4月23日付けの短いメール。院への進学はもちろん転職?・長期入院まで、なんでRay自身がコイツに真似たかのようになっちまう、悪友中の悪友のZenzouからだ(爆笑)。電話をかけた。「手術は成功して、やっと車椅子に乗れるようになったぜ」と。


5月16日 (月)  

余計なコト言ったよーな気がするんだけど^^;&ハイテンションなオペ患

リハビリの時ティルドテーブルが空いてなくて、待っていた。「そー言えば、手術前のリハビリでやっていた右脚だけで立つやつ、今トイレで役にたってるよ」とFさんに言った。そしたら「トイレでやってるなら、ティルドテーブルでなくて平行棒でいいじゃん。そうだよ」と言って、平行棒へ(爆笑)。「余計なコト言ったよーな気がするんだけど^^;」、「余計なコトじゃない、余計なコトじゃない、さーやって」。

2分間×3回、キツかったー^^;


糖尿のバーサンがいたベッドが半月空いていた。ミセスXの隣だからなのか、たまたま患者が入って来なかったのかは知らない^^; 今日の午前中、H田さんとU山さんとの間ぐらいの年齢のSさんが入院してきた。Sさんは右手の人差し指にあるゼリー状のものを取り除く手術を、今日の午後に受けた。それだけなら別に驚かない。ちょうど夕食時に手術から戻って来た。「うわー、私エビフライが好きなんだ」とペロリと食べた後がすごい。H田さんの鬱血した右足を「うまそうな紫芋だねー」と言うわ、「手術の時、ここらでクシューッブカーッ、クシューッブカーッ、あちらでプップッ。手はぽかぽか暖かくて気持ち良かった」と全身を使って表現するわ、とても手術後の患者とは思えないほど、賑やかで笑わせてくれる。「手術後なんだからおとなしくしたほうが・・・」とH田さんもU山さんも言うほどだった(爆笑)。


5月17日 (火)  

とうとうぶっ倒れる

朝目が覚めて体を動かそうとしたら、すげーだるい。体の中が熱いのなんのって。なんとかトイレに行って帰って来てから、熱を計れば38.2度! こんな高熱、5年前学生時代にかかったインフルエンザ以来だ。食事を食べるとひどく咳き込む。それでも点滴はイヤなんで、体力を保つため食べようとしたら、「Rayちゃん、無理して食べないでいいよ」となっちゃんが。食べるのはやめた。でも喉は乾く。「お茶じゃなくて炭酸でもないモノが飲みたい」、「何がいい? 買って来てあげる」。『アルコール!』という冗談も出やしない。確か老人ホームで点滴の代わりに飲ませるとこの前聞いたな。「ポカリスエット!」。昔20年前下の弟がポカリスエット好きで、味見したんだけどまずかったんだよな。でも選択しちゃったし・・・と思ったら、その時はうまかった^^;

R先生に「整形外科で風邪を引かれても困るんですが・・・」と言われながら(ごもっともデス、ハイ)、総合感冒薬PLを出してもらった。「あーにげぇ。昔から思うんだけど、PLって苦い割に効かないんすよね」とナースには毎回文句言って飲んでた^^;


5月18日 (水)  

今度は・・・こうきたかーと思ったオペ患^^;

昨日は昼夕と食事をとり、苦いと言いながらPLを飲み、一日中寝ていたので、熱は下がった。咳と鼻水が止まらない。でも寝ててもつまらないし、トイレには行く。結局2週間くらいそんな状態が続く。中途半端に歩き回るので、顔を合わせてない病棟中のお年寄りの多くに風邪をうつしてしまったらしい。申し訳ないっす。

あのSさんが退院した。賑やかな人だったが、最後にこう言ったのはカッコよかった。「入院してただけの縁と思うと寂しいし、またどこかでばったり会うかもしれないじゃん。また、今度は青空の下で」。

Sさんが退院した後、同じベッドにNさんが入院してきた。Rayより年上なのか年下なのかわからない。なんかスカートを縫っていて右手の親指をミシンで縫ったらしい(ミシンって親指も縫えるモンだったのか^^;)。手術は夕方近くからだった。夜帰ってきた。ナースは手術後の血圧や脈拍を計ったり患部に氷嚢を当てたり忙しく働いている。Nさんもおとなしい。普通はやっぱりそうだろう、Sさんのように手術直後に賑やかなのは・・・と思っていた。Nさんのお母さんと旦那さんが競ってるかのように「今何が食べたい? 下のコンビニで買ってくるから。おにぎり? サンドイッチ?」ときく。そしたらNさんが一言、「○丘にある×××寿司のばってらが食べたい。○丘にある×××寿司ね」。聞こえないフリをしてるので、笑うわけにいかない(爆笑)。でもすげーお嬢様だと思った^^;


5月19日 (木)  

Yさんごめんなさーい

今月新しく配属されてきたナースのMさん。他の病院から転職というか転勤か、してきて1週間くらい経つ。「体を拭いてお着替えしましょう。着替えはどこにありますか」と聞いて来たので、「(廊下にある)ロッカーの中にあるんですが」と答えた。バルーンをとった日に浴衣からパジャマに変わったものの、まだ寝返りはナースにやってもらっていた。Mさんがパジャマと寝返り用のバスタオルを持って来てくれた。風邪をひいてシャワーも浴びられないので、体を拭いてもらうと気持ちいい。途中からハイジさんも着替えを手伝いするために加わった。あれーっ、こんなに厚手で地味なパジャマをおふくろは買ってきたんだろうか。冬物はもういらないと言ったのに、忘れて帰っちゃったんだろうと思ってた。ところが新しい白いバスタオルを敷いてもらったとき、カタカナで名前が書いてあるのに気が付いた。同じ部屋にいるYさんというおばあちゃんのものだった(爆笑)。6人部屋にはロッカーの置く場所がなく、廊下にあって、一つのロッカーの上と下で2人が使ってる。Rayは上を使ってるけど、間違えて下のYさんのものを持って来たらしい^^; 「あららら、Mさん、だめですって」とハイジさんが大笑い。「ココだけの秘密。そーっと戻して」って、その声でもうU山さんにもH田さんにもNさんにもバレてるって(爆笑)。

次の日何も知らないYさんがそのパジャマを来てた^^;


5月20日 (金)  

ばってら事件

夕食後、Nさんの旦那さんが来てNさんはベッドから離れていたが、しばらく経って帰って来るや否や、「夫がばってらを買ってきたので、食べてください」とコソコソとやばいことを始めたというカンジで包みをあけた。あのばってらね^^; でもさなんでコソコソなんだ? ココ整形外科病棟なんだよ。確かに糖尿のバーサンの前でケンタッキーフライドチキンをかぶりつくのは人道上良くはない(爆笑)けど、H田さんはダイエット中でも内臓的には問題ないんじゃ? と思っていると「Rayちゃんには私が食べさせてあげる」とH田さんが左脚でケンケンしてくる。ばってらを食べることよりケンケンのほうが問題になるんじゃないのと思ってると、「いーから早く食べなさい」と言われて食べた。うんめー、うまくてやばすぎる。押し鮨は酢が利きすぎて好きじゃなかったが、自分の中で革命が起きた(爆笑)。手術後食べたくなるのもわかる^^; U山さんとH田さんと2切れずつ食べてると、ナースのイッチーさんが入って来た。コソコソしてるから覗かれる。イッチーさんはなんだー!という顔で、「ココは整形外科だから別に・・・」(爆笑)。


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