Diary 2005. 6

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6月1日 (水)  

転院の日は決まったが。。。

F病院への転院がやっと決まった。6月15日。午前11時半までに着くようにってどういうこと? 朝は食べないで来いってか。F病院のリフト車が迎えに来るっていうけど、チャーター費は3万? 待てウチの車じゃダメなの? どーせ入院手続きはおふくろがやらないとならんから、おふくろはどちらにしても車を運転するんだぜ。

疑問だらけだった^^;


6月2日 (木)  

ミセスX最大の事件

今日は寝不足、めまいまでする。原因はやはりミセスX。明け方うちの隣のベッドに急患が来た。バタバタしたってそれだけならしかたがない。そこまでおこちゃまする歳ではない。問題はナースがバタバタしている最中、ミセスXはナースコールを何回も何回も押しまくる。「試しに押してみた」(試しで何回も何回も押すんす)の、「頭が(ベッドの柵に)当たっていて痛い」(自分で動いて柵にぶつかるだ。『ぶつけてしまう』ではない)だのと、緊急性がないどーでもいいことで呼出を繰り返す。今までにも同室の患者がナースを呼ぶと『私も私も』という行動傾向はあった。しかしコトは同室で緊急性があるのだ。。急患が来る前はおとなしく寝てたのだ。急患の処置をしながら対応しているナースはキレかかっているのがわかるし、さすがにいつもは冷静なもう一人のナースも「Xさんのナースコールをとりあげたから」と顔が怖かったらしい。
寝不足はRayだけでなく、H田さんもWさんもだった。

夕方衝撃的な事をきいた。ミセスXの主治医が「Xさん、退院は15日頃にしましょう」。ここにいるうちは安眠を妨げられるってゆーか、あーあ。


6月3日 (金)  

謎が解けた!

前の日のリハビリの時間、平行棒につかまって右脚に重心をかけて立っていると、左脚が勝手に動いて足裏をちゃんとつけられず、左の足裏の外側が浮く。わかった。
「右膝を軽く曲げていい?」とFさんに言った。
「だめだめ。どうして?」
「もともと左脚は短いじゃん。足裏が浮いてバランスが悪いのはそのためじゃないの」
「あっなるほど」
昔から目で見てわかるほど左脚は右脚より1〜2センチ短い。股関節が外れかかってたからのもあったけど、手術で骨を長くしたわけではない。とりあえずその場はFさんがカンの箱のふたを探してきて、床に置いてもらって、ソレに左脚だけ乗せて立ったらイイ感じ。「何か考えておくよ」。
今日のリハビリの時間、いきなり「靴をぬいで、中敷きを貸して」と、中敷きの大きさに合わせ板状のコルクを切って、ソレを3枚重ねで緑のビニールテープで張り付けた。厚い中敷きをFさんは作ってくれたのだ。
「山梨で変だと言われたら作り直してね」
「装具を作れと言われるかもしれないし。でもコレのほうが軽くて目立たなくていいな。‥‥(立って)安定して疲れない、イイじゃーん、コレ」
うれしい。謎も解けたし、とりあえず改善したし、何よりFさんといい関係を築けたことが。


6月5日 (日)  

入院初の散歩

日曜日、リハビリはないから退屈な上、いい天気。手術後初、いや入院中初の散歩に出掛けた。一応ナースステーションにいるなっちゃんに「散歩にいってくる」と言ったら、「変な人に‥‥まちがえられないでね。オヤジ狩りはしてこないでね。」と言われた^^;。さすが天敵(爆笑)。
ぷらりと建物をでた。2カ月半ぶりの太陽。玄関のロータリーと駐車場の間の遊歩道で病院名のネオン?をみつめて「あと10日か」と一人たそがれていたら、むこうで「Rayちゃーん」と呼ばれた。ストレッチャーに乗って散歩中の患者さんを押しているナースのAさんだった。その20歳代後半〜30歳代前半とみられる男の患者さんが病院の敷地内にある駐車場の向こうの『丘』(築山)に登りたがってるらしい。ガキだーっと思ってしまった(爆笑)。確かに寝たきりっちゅーのは非常にストレスが溜まる。食欲と毒舌で発散してた奴がさ何言ってるんだって^^;。もう一人ナースを呼んで来て丘に行くと言うので、一緒について行くことにした。援護を待ってるとき「あと10日だから病院の建物をケータイで撮ってほしいんす」とAさんにお願いした。「Rayちゃんココを出て山梨に行っちゃやだよ」「東京から離れたくはないのはやまやまなんすけどね」。
援護にIさんが来て、AさんとIさんがストレッチャーを押し、坂を登る。それについていく。丘にある木々が桜だと聞いた。カンペキに新緑。頂上に着いてから、Iさんがたんぽぽの綿毛を採って来てくれた。はじめは息で吹き飛ばそうと思ったが、元からできなかったと気づいて、振り回し無理やり飛ばした。自分でガキだーっと思いながら(爆笑)。。

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6月6日 (月)  

ナースのお仕事2!

朝目が覚めると電動ヘッドのリモコンに手が届かなくて、ナースコールを押した。Uさんが来て開口一番、「私、Rayちゃんに報告することがあるの」。一瞬手術前日の朝の禁飲食告白(爆笑)を思い出してイヤなものを感じたが、Uさんが指したUさん自身の眉間をみてびっくり、傷があった。しかも三日月の形^^;。「どうしたん?」、「今朝患者さんのベッドの下でしゃがんで作業した後立ったら、ベッドに取りつけてあった棒にガツンとぶつけたの」。爆笑してしまい、「やっぱ『ナースのお仕事』じゃん。観月ありさより面白い」、「あの音楽(ドラマ『ナースのお仕事』で観月ありさ扮する浅倉いずみがドジると必ずかかる音楽)が聞こえるんでしょ」、「うん」。Uさんと同期というかなり年下のIさんが「この眉間に冴える三日月型、天下ご免の向こう傷」とからかっていた。じいさまキラーじゃんか(爆笑)。

Uさんを笑い過ぎて、午後にバチが当たる。電動車椅子が動かなくなったのだ(爆笑)。修理に出した。


6月7日 (火)  

ヒトのカラダ以外のモノ...

同じ部屋のWさんが大学の授業の課題で浴衣を先月終わりから縫っている。「手伝っていただけませんか」と言われたH田さんは「目が疲れる」と言いながら喜んで、『昔とった杵柄』ぶりを発揮している。「(仕事ではなく)自分の子供のために縫ってた時は真剣になるよ。愛情を込めて縫ったんだから」とH田さんが言ったので、何もしないヤツ(Ray)が横から「Wさんが欲しいのはとりあえず愛情より授業の単位だよねぇ」とちゃかしたら、笑顔でWさんは「はい」。なんて素直なコなんだろ、とストレートに思った。。

夜R先生が廻って来られた。「授業の課題?」、「はいそうです」。そんな会話を聞いて、ギモンが沸いた。H田さんとナースのUさんに、「R先生ってヒトのカラダ以外のモノを縫うんだろうか」(爆笑)。「縫わなさそうだね^^;」
Rayに言われたくないか^^;


6月8日 (水)  

患者確認腕輪

コノ病院では血液型で色が異なる患者確認腕輪を付けられる。その腕輪には患者のIDナンバー(患者はモノかよ^^;)と名前、病棟名、血液型が書かれていて、ビニールのようなものでできている。このシロモノは手を洗って濡れ乾くのを繰り返すと、硬くなってひび割れてやがて切れた。ココ3カ月で3本切れた。はじめは不吉の前触れだと思ってた。最初に切れた時は招かるざる客が来たからだ(この日記には書いてないのだが。いつ来たかはっきり覚えてないし^^;)。でも3本も切れたら、逆に幸運のカッコ悪いミサンガだと思えてきた(爆笑)。


6月9日 (木)  

まだ転院しなくてよかった^^;

「誰かと思った。ジーパンを履いて颯爽と歩いて来るから!」と言うH田さんの声がした。『話を聞かない男、地図が読めない女』を借りて読んでた顔をあげたら、U山さんがいた。入院時にもU山さんはジーパンを履いて来たのだが、顔付きが別人だ^^; 今日は外来で、コノ病院に息子さんの車で来たらしい。地下鉄で来たとか言わなかったから、とりあえず一安心(爆笑)。「Rayちゃん、まだ(転院しないでココに)いたのね。」、「15日に転院が決まりました」、「よかったー、間に合って」と渡されたのはU山さんの退院前日に娘さんにケータイで撮ってもらった写真。今まで転院しなくてよかった。

全然関係ないが、『話を聞かない男、地図が読めない女』の男脳女脳のテストで、オーバーラップ部分の1番男脳寄りだった^^; 地図は好きだが・・・やっぱり(爆笑)。


6月10日 (金)  

勉強させていただきました^^;

ミセスXが退院した。退院日が早まったか、それともアレは聞き間違いだったのか。いずれにしても平穏な入院生活に戻った。まーあと5日はないんだけど^^; ナースも「なんか仕事がはかどるなーと思ったら、Xさんがいなくなったんだよ」と言ってた。それほど存在感がありすぎた(爆笑)。

U山さんとも言ってたが、周りの状況を把握できなくなる、言い換えると周りの人に思いやりをもてなく我先にとお願いしたり、同じことを繰り返して言ったりしはじめると、危険信号だよねと。ソレは百マス計算とか字を読むことでは予防できない。何を観て読んで「何を感じたか」自分の言葉で伝えたり、人の目線で考えたり、その繰り返しだろーな。それでも難しいんだけど。勉強させていただきました^^;


6月12日 (日)  

大学時代の友達でも・・・

久しぶりにZenzouに電話した。「どーよ、入院生活は」
「今リハビリで平行棒につかまって3分間立っているのを5セットやってるんだけど、筋肉痛でさ」
「意外にすげー回復ぶりじゃん。俺の時2カ月半でそこまでいってなかったよ」。
まー脚と手首を同時に複雑骨折したのとワケが違うけどさ。
「なんか本人はあんまりヤル気がなかったんだけれど『家の中ぐらいは歩けるようになる』と言われた」
「すげーんじゃないの、お前じゃなくて医者が(爆笑)。だったら山梨でとことんやって来い」
「この際バケモノの回復ぶりをみせた奴の友達もバケモノだって証明するか(爆笑)」。

夕食後、Tomomamaがもうすぐ3歳になる娘を連れてきてくれた。
「会ったのどのぐらい前?」
「アノ結婚式以来じゃないの」
「1年ちょっとか」
「大きくなったよね。子供の成長は早いってことは自分も歳くったということか^^;」
話せば学生時代に戻るのだが、独身と家庭持ちとでは落ち着き方がちがう。歳くったことを自覚せねばとは思うのだが(爆笑)。


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