2004/11/04 (木)
■富士吉田音楽祭「映画音楽の夕べ」 11月3日富士吉田市「富士五湖文化会館」において「映画音楽の夕べ」が開催された。出演はミッキー・カーチス、田辺靖男、九重祐三子さんに私、そして奥田英人とブルースカイオーケストラ、司会の島敏光さん。会場に入りきれないほどのお客様においで頂き大盛況だった。 私達が育った時はまだテレビの創世記で、文化・娯楽の中心は映画だった。西部劇・ラブロマンス・コメディー・ミュージカル…ヒット曲はほとんど映画からやってきた。アメリカでスタンダードナンバーとして多くの歌手に歌い続けられている曲の殆どが、ミュージカルや映画のために作られたもので、日本の歌謡曲のように特定の歌手にあてて作られるものとは、その成り立ちがまったく違う。 音楽と映画はきっても切れない関係にあり、私達は曲を聴けばその映画のイメージが心にパッと広がる。主題歌には名曲が多く、曲に託された映画のイメージを心に思い浮かべながら歌うのは、客席との連帯感が生まれて楽しい。雄大な世界から、一人の人間の恋という心のヒダのような小さな世界まで、それぞれに違う表現が要求され、多様な歌唱力が要求される。そういう意味ではアニメの主題歌と通じるものがある。
「ムーンライトセレナーデ」などのバンド演奏に続いて、私が「ロシアより愛をこめて」「慕情」何しろ始めて歌う曲なので大緊張したが無事に済んだ。続いて九重さんの「シャレード」「ワンボーイ」田辺さんの「ムーンリバー」「愛のテーマ」ミッキーさんの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「スタンド・バイ・ミー」その後は司会者を挟んで、4人でミュージカルやアニメ、エルビスなどの話を交えながら私が「トゥナイト」「宇宙戦艦ヤマト」「好きにならずには…」田辺・九重夫妻の「チムチム・チェリー」「サウンド・オブ・サイレンス」ミッキーさんの「アラウンド・ザ・ワールド」など約1時間50分(休憩なし)のとても楽しいステージだった。
(写真)エルビスのイメージを思い浮かべてのリハーサル風景。
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