back  2004/12  next
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
バックナンバーはカレンダーの日付をクリックでご覧になれます。
Last Update : 2024/12/13 22:03:29

2004/12/02 (木)

アニメソング
 私がテレビアニメに関わりを持ったのは約40年前の「マイティーマウス」でこの時はミュージカルのように全編が歌だった。声優としては「科学忍者隊ガッチャマン」そして、それがきっかけで歌手として数多くのテェーマ曲を歌ってきた。
 当時の作品や主題歌・挿入歌には愛・夢・希望・正義・緑の地球…などのテーマがあり、製作者の思いや祈りが込められていた。時代の流れと共に製作方針はいろいろと移り変わるのは仕方がないことだが、テレビゲームなどと共に人間の闘争本能や残酷な面を強調するものも多くなったことは事実だ。
 かつてローマ帝国は、各都市に競技場を作り、グラディエーター同士や猛獣との命を懸けた戦いを市民に見せて喜ばせることで体制を維持したという。人間の心には2面性があり、どうも残酷・憎悪・暴力・殺人といった面をより好むようだ。結果としてローマ帝国は滅亡に向かった。
「愛・夢・勇気」などと口にするのは今さら照れくさいとは思うけれど、やはり忘れてはならない言葉であり、心の中に大きな力として存在しなければならない。
 今日もまた性犯罪のニュースがマスコミを賑わせている。またもや最高学府といわれる大学生によって行われた犯罪だ。一方では政治や企業のトップによる犯罪が次々と明かされる。やはり日本帝国も滅亡に向かうのは避けられないことなのか…?

(★12月11日(土)文化放送 21:00〜23:00「アニスパ」出演。生歌あり。

★12月12日(日)秋葉原の石丸電気パソコンタワー8F/イベントホールにて 15:00〜「宇宙戦艦ヤマト30周年・エターナルCD−BOX]発売記念イベントに出演(入場フリー)。主題歌のほかに「真っ赤なスカーフ」「ヤマトの賦」「おれとヤマト」、メドレーで「ヤマトより愛をこめて」「新たなる旅立ち」「愛よその日まで」等を歌う予定。レコーディングしてから歌ってない曲なので殆ど覚えてない…。
 12月22日に「宇宙戦艦ヤマト」カバーバージョンを含めた全曲集が出るそうです。

★8日「素顔が一番」の山本文郎氏の記念コンペに参加。天気は最高だったが、成績は…?

★17日 九里一平氏の出版記念パーティー。大平透、森功至、岡本茉莉さんやザックの皆さんと久々に逢い、思い出話に楽しいひと時を過ごした。お祝いにキャシャーンを歌う…。


2004/11/21 (日)

チャリティーコンサート!
 2005年1月20日渋谷AXにおいて「新潟県中越地震」救済のためのチャリティーコンサートを行うことになりました。「何か役に立てることを!」とアニメを通して共に仕事をしてきた歌手や声優仲間に声をかけたところ、皆で集まってチャリティーをやろうと一致団結。各プロダクション,制作会社、コロムビア、文化放送…の協力と賛同を得て開催の運びとなりました。
 私達がかかわってきたアニメには、愛や友情、そして勇気…など、心に訴えかける作品がたくさんあった。「愛やロマンを大切に歌ってほしい」そして「アニメソングは元気が出る」など、多くの方から声をかけられる。アニメソングならではという期待も大きい。

 余震が続き崖崩れが心配される中で1人の子供の救出の為に、救出隊の皆さんが命をかけるという感動的な出来事の反対側で、奈良では少女が誘拐され殺されるという事件、さらには両親殺害という事件が連続して起きた。 
 戦後、日本人の精神を軍国主義や政治闘争から離すために3S政策という、スクリーン、ソング、スポーツを盛んにする運動が取られた。確かに新しい文化が生まれ、その中からすばらしい人間も輩出しているが、一方では、いまやセックスまで加わって日本人総白痴化運動はとどまるところを知らない。その方が一部の人間にとってはとても都合が良いのだろう。テレビは相変わらずタレントが馬鹿を装ったり、先輩を馬鹿にしたりして笑いを取る番組や、アイドルの追っかけに夢中になる女性をただアオッたり、日本人を馬鹿にしようという番組の垂れ流しだ。
 このまま突き進めば日本は国力を失い、教養も理性もなく、愛や尊敬などという他人に対する思いやりのかけらもなく、善悪に対する判断もできず、心をコントロールする理性も勇気もなく、ただ自分の欲望の為だけに生きる、殺伐とした国になってしまう。最近の連続して起きる事件を見ていると、すでになってしまったようだ…。
 義援金を送るというだけでなく、愛や勇気というメッセージを送ることができたら…その輪が全国に広がって、何か殺伐とした現代の人々に「心の豊かさ」を取り戻すきっかけになれば…とてもすばらしい事ができるのではないか…我々の夢は大きく膨らんでいます!
 被災地の方々はこれからが大変です。全国の皆さんが同じ気持ちで見守ってくれていると感じることが、とても勇気づけられるとテレビ番組で伝えていました。
 皆で一緒にエネルギーを発信しよう!「愛・夢・勇気」 !!

(写真)記者発表に駆けつけてくれたメンバー。左から影山・前川・堀江・ささき・水木・森・井上(敬称略)。
 この小さな輪が大きく広がってゆくことを願って!

11月25日現在、出演者予定者は下記の皆さんです。(お名前の載っていない方は、決して賛同していないというのではなく、声をかけていなかったり,仕事が重なっている為なので誤解のないようにお願いします)
★歌手(順不同)
  前川陽子、水木一郎、堀江美都子、井上あずみ、串田あきら、影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、タケカワユキヒデ、サイキック・ラバー、ささきいさお…
★声優(順不同)
  森功至、池田秀一、古谷徹、神谷明、古川登志夫(司会)…
  野沢雅子、池田昌子、麻上洋子、田中真弓、松本梨香…

★義援金の郵送による寄付については現在、対処の仕方や窓口などを検討中です。

★「スーパー戦隊2004」は大盛況のうちに終了!
 そしてチャリティーの趣旨に賛同してくれた数百人の皆さんにいち早く入場券を買っていただきました。有難う!!

★「豪雪の中では子供達も、皆、元気がなくなってしまうので、何とか元気が出るアニメソングのコンサートを当地でやってもらえないだろうか。大人の俺達も元気が出るし」と、新潟放送を通して小千谷の商店会の方から依頼がありました。もちろん行きます一人でも…(交通費などの予算があるので何人行けるか…余計な経費は復興に回してほしい)。子供達や家族でテレビアニメを見た時「この人たちも応援しているんだ」と感じてくれたら、やりがいもあるし嬉しいよね。
 私が心配だったのは、受け入れる側の状況が分からずにイベントを持ち込むのは、かえって迷惑になるのではないかということだった。地元からの要望であれば喜んでお受けいたします。勿論、P.A.その他、新潟放送の協力があってのことですが。
★主催側の都合で4日は延期になった。いろいろ混乱していて大変らしい。もっともなことだと思います。

★1月3日長岡のイトーヨーカドーにて「ささきいさおファミリーコンサート」を行います。以前から決まっていたのですが「こういう時だからこそ、元気が出る歌を…」と主催側の期待も大きい。

 


2004/11/19 (金)

シンクロナイズド・スイミング
 ある会社の社歌を録音したのだが、この曲の作曲者がなんと、アテネオリンピックで銀メダルに輝いたシンクロナイズド・スイミング日本ティームのデュエットとチームの為の音楽を作・編曲された大沢みずほさん。
 レコーディングを終えてホッとしていると、「お疲れ様」と穏やかな笑顔とともに2枚のCDを下さった。1枚は「AQUA DREAM」というシドニーやアトランタオリンピックや国際大会で使用された音楽をアレンジしたもの。そしてもう1枚は記憶に新しいアテネ大会で使われた曲が入った「Athens Fantasy」。
 メダル獲得という使命の中で作られた曲だけに、そのアレンジは日本的ムードをかもし出しながら衝撃的ですばらし。和太鼓や三味線、琴などの和楽器を巧みに使い、リズミックな中に動と静が展開される。
 オーディオルームで音量を上げて聞くと、あのオリンピックの感動がよみがえると共に、オーディオマニアの心をくすぐるように、すばらしい音の世界が繰り広げられる。和楽器は装置の良し悪しがすぐに分かるほど、音域が広く音の立ち上がりが鋭いのでけっこう再生が難しいのだが…うーん、かなり良い線を行ってるな!
  大沢さんからメールの返事を頂いたのですが、アテネでの日本チームの演技は金メダルを取ったロシアチームより反応が大きかったそうです。また選曲の時に、世界に進出している日本のアニメからとの提案もしたのですが、マーケッティングの結果、意外に外国では日本製ということが浸透していなかったので…とのことです。

★新潟県中越地震の被災者の支援のために、我々も何かお役に立てないか考えているのですが、それには皆様のご協力が是非とも必要です。その節はよろしくお願いします!


2004/11/04 (木)

富士吉田音楽祭「映画音楽の夕べ」
 11月3日富士吉田市「富士五湖文化会館」において「映画音楽の夕べ」が開催された。出演はミッキー・カーチス、田辺靖男、九重祐三子さんに私、そして奥田英人とブルースカイオーケストラ、司会の島敏光さん。会場に入りきれないほどのお客様においで頂き大盛況だった。
 私達が育った時はまだテレビの創世記で、文化・娯楽の中心は映画だった。西部劇・ラブロマンス・コメディー・ミュージカル…ヒット曲はほとんど映画からやってきた。アメリカでスタンダードナンバーとして多くの歌手に歌い続けられている曲の殆どが、ミュージカルや映画のために作られたもので、日本の歌謡曲のように特定の歌手にあてて作られるものとは、その成り立ちがまったく違う。
 音楽と映画はきっても切れない関係にあり、私達は曲を聴けばその映画のイメージが心にパッと広がる。主題歌には名曲が多く、曲に託された映画のイメージを心に思い浮かべながら歌うのは、客席との連帯感が生まれて楽しい。雄大な世界から、一人の人間の恋という心のヒダのような小さな世界まで、それぞれに違う表現が要求され、多様な歌唱力が要求される。そういう意味ではアニメの主題歌と通じるものがある。

 「ムーンライトセレナーデ」などのバンド演奏に続いて、私が「ロシアより愛をこめて」「慕情」何しろ始めて歌う曲なので大緊張したが無事に済んだ。続いて九重さんの「シャレード」「ワンボーイ」田辺さんの「ムーンリバー」「愛のテーマ」ミッキーさんの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「スタンド・バイ・ミー」その後は司会者を挟んで、4人でミュージカルやアニメ、エルビスなどの話を交えながら私が「トゥナイト」「宇宙戦艦ヤマト」「好きにならずには…」田辺・九重夫妻の「チムチム・チェリー」「サウンド・オブ・サイレンス」ミッキーさんの「アラウンド・ザ・ワールド」など約1時間50分(休憩なし)のとても楽しいステージだった。
 

(写真)エルビスのイメージを思い浮かべてのリハーサル風景。


a-News 1.46